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8‐2王城訪問と意気消沈

えっと…、とりあえず今どっかの部屋に通され休んでいます。

別に王の間での挨拶は成功したよ?

むしろめっちゃ緊張している中あの長ったらしい名前を噛まずに言えた事を褒めて欲しい。

しかしあんな大衆の前で元男が淑女の礼とかどんなプレイだ…。

とにかく俺のSAN値がガンガン削られるひと時だったのは間違いない。

はあ…、早く帰りたい。結局まだ王城内だし、此処の独特の空気というのだろうか?何とも言えない格式的な重い雰囲気。これには慣れる事が出来ない。


ガチャ!


突如として部屋のドアが開く。

誰だろうかと振り向く。

そこに居たのは先程も見た顔だった。

「「陛下!?」」

俺とルナの驚きの声が重なる。

何で?挨拶は終わったはずなのに…。

「こうして対談を交わすのも久しぶりだな。クロノス。」

陛下の入室第一声。

「そうでございますね。陛下。」

「堅苦しいな。何だ?子供達の前だからか?子供達も緊張しているようだし普通に話そうじゃないか。」

何だ?父と陛下はかなり親しいのか?俺は二転三転する状況についていけずにいた。

「そうだな。久しぶりだな?アルベルト。」

親しい間柄なのは分かったが俺の混乱は解けない。とゆーか口調変わり過ぎ。

「あのお父様と陛下の関係って…?」

疑問を投げ掛けるルナ。

いち早く混乱から回復したようだ。そしてナイス質問!

「主従。」

「腐れ縁。」

上が父、下が陛下。

あの…、食い違ってるんですが?

「おいクロノス、子供の前なんだから息の合った所を見せろ。」

「よし、もう一回やるぞ。しかし腐れ縁は無いだろ腐れ縁は。」

腐れ縁とは確かにどういう関係か気になる所だな。

「行くぞ?せーの…」

陛下の合図で再挑戦。

「悪友。」

「親友。」

またも食い違う。まあさっきよりは近いのかな?

上が父、下が陛下。

「悪友とは何だ?こっちは親友とまで言ったというのに…。」

「お前が腐れ縁なんて言うからそういう方向性で歩みよったんだろうが。」

まあ仲が良いのは確かなのかな…?

その後何度か食い違いを見せ、八度目の挑戦。

「「好敵手ライバル!!」」

やっとシンクロした。

したがしかしこれは…。

「やっと合ったな。すっきりした。」

「あぁ、これでこの子達にも関係が伝わっただろう。」

まあ、本人達が満足なら良いか…。

この国大丈夫かな…?

この国の行く末に一抹の不安を抱くのであった。


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