1‐3何コレ理不尽?
説明パート的なものです。正直作者自身がコイツ何言ってんの?という感じです(笑)
「さて、本題に戻りましょう。」
まあ、ずらしたのあんただけど…
「何だっけ?『あれ』があんたの上司で…」
「そうそう、そうでしたね。」
愚痴を聞いてると天使と言っても人間らしさはあるんだな、とだいぶ打ち解けていた。
「認めたくはないけど天使[あんた]の上司ってことは『あれ』は神か何かなの?」
「その認識で間違ってません。」
何だか急に神を信じるのが馬鹿らしくなってきたな…
「あなたが神(笑)から受けた攻撃は本来ならあなた一人に当たったところで止まらず、身体どころか魂までも消し去って悪魔を消した筈なんです…。」
「つまり『あれ』はそんな危なっかしいものを微塵も確認せず使っていると?」
「はい…本っ当に申し訳ありません!」
「良いよ、あんたが悪い訳じゃないし。」
「話を戻します。しかし現にあなたの魂はここにあり、あの悪魔は健在です。それは何故でしょうか?調べて見るとあなたの魂が『あれ』や私と同様の神力とでも言うべきものを攻撃から吸収して
いたんです。結果攻撃は無力化され、現在に至ります。」
「じゃあ何?今俺は神の力を得て、新世界の神になる、とでも言った状況?」
「いえ、あなた程度の神力じゃ、世界の管理なんてできませんし、力を使い切った後に元の世界に戻って頂きます。」
「2つ程疑問!神力って使えんの?あと今のタイミングじゃ元の世界に帰れないの?」
「神力はエネルギーなので他のエネルギーに変換することであなたにも使用が可能です。事実『あれ』も光エネルギーに変換して使用していました。」
「ふーん…便利なもんだな…」
「実際のところ熱や電気のエネルギーに変換した方がよっぽど効率が良いと思いますがね…」
「ははっ……」
「あと今はまだあなたは元の世界には帰れません。説明が長くなりますが構いませんか?」
「あ〜うん…良いよ…?」めんどくさそ…
「まず神力を持つ者は運命というものがありません。あなた方人間は自らの意思で動いている様に思えて実は予め決められた道を歩いているに過ぎません。その運命を決めるものは世界です。実例はありませんが人間の本質を持つ貴方が今元の世界に戻るとあなたという人間にその世界での運命がある筈なのに今は無い、そんな矛盾が生じます。これは何よりも世界への負担が懸念されます。ここまで良いですか?」
「うん…多分…?」
やっぱりめんどくさい…
「…まあ、続けます。そこであなたが元々運命を持っていない世界、つまり異世界に行ってしまえば、無かった物が無い、これには全く問題が生じません。そこで神力を使い切って頂ければあなたを元の世界に戻しましょう。」
「つまり最終的には戻れるんだな?」
「はい、その点はご安心ください。」
そうして俺の狂った運命を取り戻す人生が始まった。