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6‐1魔法への過信

遂に…遂にこの日が来た…。

半年、半年待った。そして7歳になった。7年待ったと言っても過言じゃない。






魔法実習キターーー(゜∀゜)ーーー!!



テンションをつい上げすぎてしまった。しかし仕方も無いというモノだ。

アルマ先生に隠れて魔法を実行しようとした事23回、連行される事23回。

しかーしっ!今回は公認なのだ。行くぜ!天性(転生)チートという物を見せてやるぜ!!

意気込みとしてはそんな感じだ。

昨日はリアルに興奮で寝られなかった。正月は毎年寝正月の俺が、遠足の朝に爆睡して遅刻した俺が、こっちの世界じゃ眠り姫と呼ばれるこの俺が寝られ無かったのだ。この興奮は筆舌に尽くしがたいだろう。

「準備は良いですか?」

アルマ先生お呼びが掛かる。

「「はいっ!!」」

やべえ!!ワクワクして仕方ない。

精神的にはもう22歳の立派な大人だがこの新しい物に対する高揚感という物はいくつになっても良い物だ。

「まずは、復習をいくつかしましょう。」

ピシィッと一瞬固まった。殴り掛かりそうにもなった。この人に殴り掛かったらどうなるか知れたもんじゃないからすぐに抑えるが。

魔法に関しては俺は本当に真面目だ。少なくとも今までの魔法の勉強に関しては完璧と言っても差し支えない。


「…魔力という物はつまり一種の力であり。この力を世界に変えて貰う事により我々は魔法の使用を可能としています。そこで…」

長い…。飽きた…。先程述べた通り魔法に関しては完璧なだけに復習とはとても怠い。

楽しみな事が後に控えているだけにこの時間がより長く感じる。


「…という事で今日は、無色魔法の実習を行いたいと思います。」

やっと終わった。説明時間30分。感覚としてはもっと長かった気もする。

ちなみに無色魔法というのは『浮遊フロート』や『拘束バインド』の様な属性を持たない魔法の事だ。

「では杖を持って下さい。」

指揮棒の様な杖を持つ。

この杖は魔力媒体という役目をする物らしく人によって適する物が違うがこの様な杖は平均的な魔法の結果を残せるのだそうだ。

魔力媒体を介する事により、魔力が世界に伝わり易くなり、世界の改変と呼ばれる物がより大きな物となるのだそうだ。

「では僕の後に続いて目の前の箱に『浮遊フロート』の魔法を掛けて見て下さい。」

来た。遂にこの時が。俺の魔法使いライフはきっと此処から始まる。

箱が大気圏までぶっ飛ば無いよう気をつけないとな。流石にそれは無いと思うが。

「『浮遊フロート!』」

先生が魔法を使う。俺とルナもそれに続く。

「「『浮遊フロート』!!」」

体から何かが抜けて行く様な脱力感に近い物を感じる。これが魔力という物なのだろう。


先生の箱は勿論浮かび上がっている。

そして目の前に上がって来た箱は1つのみ。

それはルナのだった。


「…あれ?」

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