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4‐1日々邁進

あの眠り姫事件からおよそ一年。

俺は六歳となった。

だからって何かが変わる訳でも無く。リアン先生の授業を受けている。


あの事件の後は大変だった。

時間にして十五日も眠っていた訳だから筋肉も衰え、体がめっちゃ怠かった。

そこに追い撃ちとしてリアン先生が

「寝ていた分です!」

と十五日分の課題を加減も無しに(物理的にも)叩き付けて来たのだから堪ったもんじゃない。その時の顔は泣きながら笑っていて、少し嬉しかった。


あと比較最近習い始めたマナーの勉強とかは本当に面倒だ。ある程度のマナーの良し悪しは日本とあまり変わらないが、流石の貴族社会、作法が細かい。

食事のマナーから始まり、挨拶、歩き方、座り方等など様々な内容をそんなの誰が見てるんだよ、というところまでみっちりと仕込まれている。

加えてこれらは女性のマナーだ。俺には元の世界で使う機会などほとんど無いだろう。つまりモチベーションが上がらない。

鬱だ…。意味の無い事を次々と教え込まれるのは…。


そして今習っているのはこの国の地理や歴史だ。これは俺にとっては結構重要だ。

政略結婚なんてさせられ様ものなら家出でも何でもしてやる!という意志だ。どうせなら比較安全そうな場所に行きたい。あの父ならそんな事にはならないと思うが。

いずれにしようと習って損は無い。


「そしてこの時に中心となって建国に協力したのが今の公爵達の祖先。つまり貴女達のご先祖様という訳です。」

ここまでを簡潔に纏めるとまず魔王が現れ、魔王は魔物達を使役しここら一帯を襲い、それに対し人々は団結、魔王軍に抵抗した。そしたら勇者様が登場。魔王を倒し平和を取り戻した。人々は再びこんな事が有っても即座に対応出来る様に国を建国、現在に至る。こんな流れだ。


「先生!では、国王様の祖先は勇者様なんですか?」

ルナは積極的に質問をする。マジ良い子。


「良い質問ですね。国王様の祖先は建国に協力した方々のリーダーなのです。」


「では勇者様はどうしたのですか?」


「そこなんです。勇者様は魔王を打ち破り、その後の行方は不明です。一説には光となって消えたという物までありますが詳しくは分かっていません。」

おそらくだがこの勇者は天界の討伐部隊の人で任務終了で天界に帰ったものと思われる。確かめる意味も無いが。

しかしそうなら確かに光となって消えたというのもあまり不思議ではない。

今度天界に行ったら聞いてみようか?

あの時から俺は自由に天界に出入り出来る様になった。

しかし精神的に疲れるし、心配も掛けたく無いので一週間に一回、地球の日曜日に当たる日に向こうでの一時間半のみ行く事にしている。神力の練習を重ねているが未だコツを掴め無い。もっと時間があればなあ…。

そんな空想をしていると話を聞いていないと思われたのか本が頭の上に降ってくる。

「ふぎゃっ!」

耳が潰れる。

慣れないなー…。この痛み…。

時間的余裕が出来たのでストックが切れるまではまた毎日更新をしたいと思います。

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