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21‐6新たなるスタートライン

天界にたどり着くや否や天使が駆け寄って来た。

「浮影さん!大丈夫でしたか!?」

「あんまり大丈夫じゃないかな…。なんつーか色々ありすぎた。」

気が緩み、ドッと疲れが襲ってきた。

「お疲れのところ申し訳ありませんが、何があったかだけでも教えていただけませんか?」

「あぁ、うん…。まず、悪魔がいた。しかも俺が元の世界で死ぬ間際に見たのと同じ奴。」

まさか再会することになるとは思わなかった。

「やはり…、悪魔でしたか…。」

「まるで予期していたみたいだな。こうなるって分かってたのか?」

「はい、ルナシアさんの運命の変化はあまりに急速で、常に浮影さんの近くにいるとは言え、不自然でした。話さなかった事はすみません。余計な不安を与えたくありませんでした。」

知っていたとしてもアレじゃどうしようも無かっただろうけどさ。

「しかし…、まさか同じ悪魔とは…。」

「やっぱ何か狙ってんのかな?」

「それはわかりませんが、偶然とは言いづらいですよね…。実際世界は私達ですら把握しきれていない程存在してますし…。」

「そもそも悪魔って何なの?」

「実のところ私達にも完全には分かっていません。ただ、私達と同列の存在であり、対極の存在です。」

何か曖昧だな…。

「悪魔と天使はやっぱ互いにいがみ合う存在って訳か…。」

「そうですね…。基本そのように捉えていただければ問題ありません。」

「それとさ…、家族にもう会えなくなっちゃったよ。」

吐き出したい気持ちと思い出したくもない気持ちが混じり合い、まるで何でもない様な口調になってしまった。

「それは…、何故ですか?」

「うん、まぁ…、そういう流れっていうかさ…。ハハッ…、人生って何があるか分かんないね〜…。それもこれもあの悪魔のせいだけどさ…。」

「何だか、とても辛そうですね…。」

実際他人事なのだろうが、まるで理解出来ていないようなその言葉についカッとなった。

「当たり前だろ…?辛くないはず無いだろ!?何で、何で俺ばっか理不尽な目に合うんだよ!?」

やり場の無い怒りに声が大きくなる。

「すみません…。配慮が足りませんでしたね。私、家族という感覚には疎くて…。」

「いや、良いんだ…。俺もどうしたら良いか分かんないんだ…。元の世界でもさ、今の世界でも当たり前の様にあったのに、一瞬でぶち壊されて…。もう全部が突然過ぎて何が何だか分からないんだよ…!」

悔しさに拳を握りしめる。

「浮影さん…。どうします…?最悪この世界にこだわらずとも別の世界でやり直す事も出来ますよ?」

天使からの提案。しかしそれは俺には意味の無い質問だ。

「それは嫌だ。だって何だかんだ言ってあの世界は好きだから。」

あの世界には元の世界に負けず劣らず大切な人がいる。

「それにまだ終わりじゃない。まだ取り返せるんだ。それに、嫌な事があって逃げてるだけじゃ進まないしさ。」

「そうですか…。浮影さんが良いなら良いんですよ。それならあの悪魔をどうにかしないといけませんね。」

「それは言われなくてもだ。あの悪魔を倒して面と向かい合って家族のもとに帰るのが今の目標だから。」

「頑張って下さいね。私は基本的に干渉出来ないので応援するしかありませんけど…。」

それだけでも十分だ。これは俺の問題だから、俺がどうにかするしかない。

「一応『アレ』ですらとり逃した個体です。気をつけて下さい。」

「うん、ありがと。」

…そういえばルナ達は無事なのだろうか?

疑問を解決するため俺は生きとし生ける者の大図書館ライブライブラリーを使用した。


はい、またいくらか間が開いてしまいました。


やー、久しぶりに魔法の設定出しました。

ベ、ベツニワスレテイタワケジャナイヨ?

主人公無双!!はまだ遠そうですけど…

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