忍は、主人を選ばない
最終エピソード掲載日:2026/01/30
かつて百の赤子から始まり、最後に一人だけ残された忍がいた。
感情を削ぎ落とされ、番号だけを与えられた存在。
「伽藍堂」の忍は、命令に従うことだけを生きる意味として育てられた。
命令が途絶えた末に捕らえられ、地下牢に囚われていた忍の前に、
追放された王国の聖女・アリシアが現れる。
彼女は死をもって縛られる「忍との契約」を承知の上で結び、
忍を自らの護衛として連れ出した。
「殺すな」
「感情を持っていい」
アリシアが出す数々の命令。
それは忍にとって、存在そのものを揺るがす言葉だった。
敵であれば殺す。
感情は不要。
そう教え込まれてきた。
護衛の日々の中で初めて“無駄”を抱えながら剣を振るうことになる。
守るために戦い、
殺さずに道を切り開き、
命令に従うだけだった忍は、次第に変わっていく。
それでも忍は、命令なくして動かない。
主の目的を問わず、理由を求めず、
ただ与えられた役目を果たし続ける。
――忍は、主人を選ばない。
感情を削ぎ落とされ、番号だけを与えられた存在。
「伽藍堂」の忍は、命令に従うことだけを生きる意味として育てられた。
命令が途絶えた末に捕らえられ、地下牢に囚われていた忍の前に、
追放された王国の聖女・アリシアが現れる。
彼女は死をもって縛られる「忍との契約」を承知の上で結び、
忍を自らの護衛として連れ出した。
「殺すな」
「感情を持っていい」
アリシアが出す数々の命令。
それは忍にとって、存在そのものを揺るがす言葉だった。
敵であれば殺す。
感情は不要。
そう教え込まれてきた。
護衛の日々の中で初めて“無駄”を抱えながら剣を振るうことになる。
守るために戦い、
殺さずに道を切り開き、
命令に従うだけだった忍は、次第に変わっていく。
それでも忍は、命令なくして動かない。
主の目的を問わず、理由を求めず、
ただ与えられた役目を果たし続ける。
――忍は、主人を選ばない。