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8番目の初恋。  作者: のん


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8番目、恋の病!?85


3日ぶりのベル様、元気そうで何よりである。

ただしさっきのベヒモスを倒したせいで、全身血塗れだけど‥。


「チョーカーを、使ったのか」

「あ、はい!すみません、勝手に‥」

「いや、あれはリニにやったものだから。でも、首が」

「首?」


自分の首に手を当てると、ピリッとする?

チョーカーを引きちぎったから引っ掻いちゃったのかな‥。

手でそっと首元を撫でると、ベル様は眉間のシワを深くした。おお、久しぶりの眉間のシワだ。ちょっと懐かしんでいると、ベル様は指をバチッと鳴らした。


瞬間、首が何かに包まれた?



「もう一度着けておいた。‥首の傷は、あとで治す」

「へ、チョーカーを着けたんですか???」



驚いて首を触れば、確かにちょっとしっとりした布の感触がある!

ま、魔法すごい!!!目を丸くした私にベル様が小さく微笑むと、


「何はともあれ助かった‥。リリオンはあとでキツく言っておくからひとまず要塞で待っててくれ」


ベル様がそう言うと、リリオン様が「え〜〜!?なんでだよ!」と、速攻で異議申し立てをした。そりゃそうですって‥。と、体がまたぎゅっと後ろへ引っ張られた。今度は何?後ろを振り返ればリリオン様が不満げにベル様を睨み、


「まったく!感謝すべきこの父の善行をなんだと思ってるんだ!」

「‥‥そう、ですかねぇ」

「そうだよ!まぁでもあの血塗れじゃあラブラブできないか。お嫁ちゃん、要塞でお茶でもして待ってようね!」

「は、はぁ」

「じゃあ、また後でね〜〜」


リリオン様がそう言うと、ものすごい勢いで要塞の方へ飛んで行くので、シートベルトが欲しかった。夢には見たけど、実際にやってみるとこんなに怖いなんて思わなかったよ‥。



要塞の玄関に着くと、かなり大きな建物だったことがそこでようやくわかった。



これは‥、城といっても差し支えない大きさでは?

隣の国へ会合へ向かった時も大きいお城だ〜!と、感動したけれど、それと同じくらいの大きさだと思う。と、玄関先の門番らしき人達が一斉に敬礼した。



「リリオン様、今回はベヒモス討伐にご協力頂き感謝します!」

「そんな大したことしてないよ〜。それより後でこっちへ娘達を送った貴族達のリストをお茶と一緒に出しておいて」

「は、はい!!」



サラ〜ッとお茶のついでのように貴族リストを求めるリリオン様。

ま、確かにこんな危険な場所に娘を送る親達にはしっかり注意しておかないと、兵士さん達が今後大変だもんね。


「お嫁ちゃん、こっちだよ」

「あ、はい!」


リリオン様の言葉に返事をすると、ザワッと兵士さん達が私を一斉に見つめた。

あ、そうか、ベル様の妻でーすって自己紹介するべきだった?そう思った途端、



「なんで貴方がこちらにいらっしゃるの!??」



キーンとする高い声にびっくりしつつ後ろを振り向けば、土まみれになっているドレス姿のお嬢様達が立っている。あ!さっきの魔物退治を観戦してた人‥かな?でも一人はどこかで見たことある‥。えーと、エクレアみたいな名前で‥、


「エクリアよ!一発で名前を覚えなさいよ!!」

「あ、すみません」


そうだった。

エクリアさんだった。相変わらず美味しそうな名前だ。

って、そうじゃない!土だらけのエクリアさんをじとっと見上げた。



「何故こんな危険な場所へ来たんですか?」

「は?危険?兵士を‥いえ、オルベル様やエルザ様を信頼しているからですわ。それに魔物など恐るるに足らず!人間と違って私は怖いなどと思っておりませんわ」

「信用云々はともかく、お仕事の邪魔です」

「なっ‥!人間風情が無礼な!」



どんな立場の人が言っても絶対イライラするくせに〜〜。

エクリアさんの後ろの女性達も土だらけなのに「そうですわ!」「無礼極まりないですわ!」と、加勢している‥。元気だな〜〜。


チラッと女性達を守っていたであろう兵士さん達を見て、


「彼女達を守っていた兵士に怪我は?」


私の一言に、ハッとした門番の兵士さんがサッと敬礼し、


「約3名、負傷者がおります」

「手当はもう済んでいるんですか?」

「‥いえっ」

「では早急に怪我の手当てを。彼女達はこれだけ元気なのですから何も問題はないでしょう」


兵士さんは「はい!」と、元気に返事をすると、すぐに後ろの方で肩を支えられていた兵士さん達が兵舎がある方だろうか、そちらへ運ばれていった。



「な、なんですの貴方!オルベル様の妻のような顔をして‥!」

「妻ですが?」

「なっ、なん‥」

「ヴェリ王から認めて頂いた妻ですが、もしかして何か文句がお有りなんですか?」



喧嘩上等じゃい!!

仕事の邪魔をした挙句、怪我人まで出すたぁどういう了見でい!!いくらお嬢様でもやっていい事と悪い事があるでしょ!ジロッと睨むと、突然一部始終を見ていたリリオン様が爆笑して、


「え、リニって実は強かったんだね!」


って、言うけれど‥、私は人間では丈夫な方ですが、おたくのお子さんのベル様よりはずっと非力ですよ?




元気って有難い‥と、最近地味に腰痛でひしひしと感じています。

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