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8番目の初恋。  作者: のん


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8番目、恋の病!?84


大事な息子だと呟くリリオン様。

行動はぶっ飛んでいるけれど、愛はあるんだね。


ただ現在、ベヒモスという頭が牛で、体が毛むくじゃらのでっかい人間のような魔物と、兵士さん達は戦っておりましてね‥。空中でリリオン様と、間近でその戦いを見ていると体が竦んでしまう。お化けとはまた違った意味で怖い!


「グォオオオオオオ!!!」


ビリビリと耳が痛くなるような咆哮を上げた一匹が、ベル様の方へ拳を振り下ろすのが見えた。



「ベル様!!!」



ぶつかる!

するとベル様が自分よりも大きな大剣を構え、


「エルザ!!!」


そう叫ぶと、ベル様の後ろからものすごい突風が吹き荒れ、ベヒモスの足元がふわりと浮いた。


「浮いた!?」


あの巨体が!?

驚く私もだけど、ベヒモスも驚いたらしい。目を見開いて地面に尻餅をついたその瞬間、ベル様が大剣で胸を一突きすると、低く呻いたベヒモスがそのままばたりと倒れた。瞬間、ワッと歓声が上がるも、ベル様が大剣を抜き、


「まだだ!もう一匹いる!そっちへ迎え!!」


と、叫ぶと多くの兵士さん達が最後の一匹の方へ駆け寄った。


す、すごい‥。

あれだけ大きいのを‥と、思った瞬間、体がギュッとまだ暴れているベヒモスの方へ引っ張られた。


「へ?」

「ちょっと付き合ってね!」


ものすごい勢いで、リリオン様が兵士さん達に守られるように囲まれている女の子達の方へ飛んでいく。それもそのはず、大きな大木を引っこ抜いたベヒモスが木を振り回している!兵士はその木に吹っ飛ばされ、女の子達の周りがあっという間にガラ空きだ。



「こっちだ、こらーーーーー!!!」



リリオン様が、ベヒモスの顔に木を避けつつ光の玉を投げると、ドン!と爆発したが、ベヒモスはポリポリと蚊にでも刺されたかのような反応しかしない。ほ、本当に魔法が効かないんだ!そう考えたらさっきベル様が一突きで倒したのってすごいんだな?!


ベヒモスはリリオン様の攻撃にビクともせず、そのままのしのしと歩いて、女の子達を木でなぎ払おうとして、私は咄嗟に首に着けていたチョーカーを引き千切り、そっちへ振りかぶって、思い切り投げた!



瞬間、木にチョーカーがぶつかると、ドン!!と、ものすごい衝撃がベヒモスを後ろへ吹っ飛ばした。



「え、」



な、なんかすごい威力なかった???

驚きつつも、女の子!女の子達は大丈夫か?そっちを見れば、地面に転がってはいたけれど怪我をした様子はない。兵士さん達が急いで女の子達を引っ張り上げて、ベヒモスから離れた場所へ移動している様子を見てホッと胸を撫で下ろした。


よ、良かった〜〜!

パッと横にいたリリオン様を見て、


「なんとか間に合ったようですね!」

「まったく‥、あれ、オルベルから貰った物でしょう?」

「そ、そうですけど、女の子達が怪我をしたら大変ですし‥」

「まぁね〜、ありゃしょうがないね!」


二人でふふっとお互い微笑み合うと、



「‥‥何がしょうがないって?」



低い声が聞こえて、二人してビクッと体が跳ねた。

え、えーと、何か聞き覚えのある声だな〜〜‥、と、そろ〜っと後ろを振り返ると、顔から服まで血がべったり付いているベル様がノルチェに乗って立っていて‥、


「「ぎゃああああああああ!!??」」


私とリリオン様で思わず同時に叫ぶと、ベル様が驚いた顔をした。



「リリオン!!どうして危険な場所へリニを連れてきた!!!」

「え、だ、だって、オルベル元気なかったし」

「そうだったんですか!?」

「そ、それは、もう大丈夫だ!」

「あとさ、僕が昨日遊びに行ったら、お嫁ちゃんが‥「リリオン!!」



リリオン様をジロッと睨むので、横で見ていた私‥、思わずビクッとしてしまうと、


「ちょっと〜〜!オルベル〜〜!まずお仕事が先決でしょ!リリオン様〜!お久しぶりです〜!リニちゃんも元気してた〜〜?」

「え、エルザ様、ご無沙汰しております!」


地上で相変わらずラグジュアリーなスリットの入った黒いドレスを着たムキムキのエルザ様。今日もブレることなくギャルだ。慌てて挨拶をすると、にっこり微笑み、


「リリオン様とリニちゃんのお陰で助かりました!先に要塞でお茶でもしててくださいね!私達もここのお片付けしたらすぐ向かいます!」


バチコーン!と、音がしそうなウィンクをしてくれたエルザ様に頭を下げると、ベル様が私を見て手招きした。え、えっと、そばに行ったらくっ付いちゃうよ?


そう思ったのに、体が自動的にベル様の方へ飛んでいくのでリリオン様を咄嗟に見ると、ニッコニコで「ラブラブしておいで〜〜」なんて言うではないか!う、裏切り者〜〜〜!!ワタワタとしていると、ベル様の少し手前で体がピタッと止まった。



「あ、あれ‥?」

「元気に、していたか」



3日ぶり、たった3日ぶりなのに、ドキドキと心臓が鳴った。

やっぱりこれ病気じゃないか?!とはいえ、嬉しそうに目を細めるベル様にそんなことは言えない。私は目をウロウロさせつつ「はい!!」と、なんとか元気よく答えたのだった‥。




今日も読んで頂きありがとうございます〜!

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