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8番目の初恋。  作者: のん


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8番目、恋の病!?83


すごく強い上に魔法も剣も通りにくいと言われているベヒモス?っていう魔物の側で、魔物退治を観戦している女の子達。


ちょっと待て!女の子達を守りながら戦ってたら、大変だよ!

っていうか迷惑だよね?リリオン様を見て、


「あれって普通‥じゃないんですよね?」

「僕からしたら考えられないよ。大方うちの可愛いオルベルに魔物退治しているのを間近で見せて!それくらい軍団長ならできるでしょ?って、貴族達にゴリ押しされたんじゃない?」

「ゴリ押しが違う意味になってる!!」


なんでわざわざ娘さん達をそんな危険な目に遭わせるの?

まったく理解できない私に、リリオン様はどこか遠くを見つめながら「万が一怪我でもしたら責任取って結婚しろって意図かなぁ〜」なんて言ったけど‥、だから危険だっての!


私は空いた口に、一度空気を取り入れてから、



「馬鹿、ですかね」

「おお、言うねぇ!」

「だって要は自分の娘達を危険に晒しながら邪魔しているってことでしょう?」

「まさにそうだねぇ〜」



誰か!!粗塩持ってきて!あの女子達の頭に投げつけたい!

と、ドドン‥と地響きがしてベヒモスが女の子達の近くで地面を蹴り飛ばした。


「女性達をもっと後ろへ!!」


兵士さんが叫ぶと、女の子達は後ろの方へと誘導されるも一人が「私は大丈夫ですわ!」なんて言うからカチンときた。


大丈夫じゃない。

邪魔だっての!あんだけ危険な魔物退治をしているのに、そこへきて守って貰っている身分でなんだそれは!猛然と腹が立って、私はリリオン様を睨んだ。


「どうにか出来ないんですか?」

「え〜〜、でもお嫁ちゃん、オルベルとラブラブしないとどうにもやる気が出ないんだよな〜」

「‥‥なんでラブラブしないとやる気が出ないんですか」

「だって昨日オルベルに会いに行ったら「とっとと帰れ」って言われて、傷心中だから‥。せめてラブラブして息子が嬉しそうな姿を見たいっていうか〜」

「そこに私の人権はないんですかね?」

「え、嫌なの?!」

「人前でラブラブって恥ずかしいでしょう!!」


と、いうかそもそも私達正式に夫婦じゃないし!

好きとか、嫌いとか、まだよくわかってないんですよ?まだ出会って‥えっと2週間くらい、だし?そんな私の言葉にリリオン様は驚いたように目を見開き、



「そっか、そうだよね!人目に付くと恥ずかしいってあるよね。いやぁ、小説でそんな描写を山ほど書いてるのについ忘れちゃうなぁ」

「そ、そこ?!」

「じゃあ、サクッと倒して人目に付かない場所でラブラブしようね!」

「‥‥いや、だからそこは強制するものじゃないっていうね?!」



もう王族だとかなんだとかという建前はどこかへいき、私は普通に突っ込むがリリオン様はそんなことは気にも留めない様子だ。良かった、大らかな王族で。


そう思っていたのに、ふわっとまた私の体が浮いた。


「え!?」

「君に触るとオルベルの守護魔法が発動しちゃうからね!よし!一緒に行こう!」

「い、一緒!?」


まさかあのどでかい‥なんだろビル3階建くらいある魔物の所へ行くってことじゃないよね?って思ったのに、パッとリリオン様が窓から飛び降り、私の体もそれを追うように窓の外へ飛び降りた。



「ぎゃぁああああああああああ!??」

「あはは、大丈夫だよ!落ちないから!」



そういうことじゃなーーーい!!!と、ツッコミたいが、空中を舞うリリオン様の後を追うようにベヒモスの方を飛んでいくと、隊士さん達が私達を指差した。


「リリオン様!?救援に?」

「後ろの女性は誰だ!?また貴族か?」


違う〜〜〜!貴族じゃないけど王族で、ええと、一応ベル様の奥さんです!と、言いたいが怖いのでもう体を固くして、いつ落ちてもなんとか頭だけでも守らなければ!しか思い浮かばない!


「オルベルはどこかな〜?」


キュッと空中で動きを止めたリリオン様がキョロキョロと周囲を見回すと、大きなベヒモスの後ろにもう一体大きなベヒモスがいた!も、もう一匹いたの?と、その大きなベヒモス相手にものすごい大剣で斬りつけるベル様が見えた。



「ベル様、いました!!!」

「あ、本当だ!やっぱり愛の力ってすごいね〜。一瞬で見つけられたね」

「愛‥なのか?!」



ともあれたった3日ぶりだけど、ベル様が元気そうでホッとした‥。


「元気そうで良かったです」

「そうだねぇ。丈夫に育てたからね!」

「それは‥本当に良かったです」


私の言葉にリリオン様が驚いたように私を見つめた。

え、そんなに驚くこと?丈夫に育てるって、結構大変なことだと思うけど‥。ベル様を見ていると、リリオン様を嫌がってはいても嫌いって感じはないし、大事に育てたんじゃないかな?って思ったんだけど。



「‥ベル様がここまで元気でいてくれて、私も良かったと思います」



そう話すと、リリオン様はベル様をじっと見つめながら、


「‥うん、大事な息子だからね」


と、嬉しそうに呟いた。





今日も読んで頂きありがとうございます!!

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