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8番目の初恋。  作者: のん


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8番目、恋の病!?78


突然現れたリリオン様、ご丁寧に呪いを変更してくれた‥。

全世界に「違う、そうじゃない!」と、突っ込みたい。なにせ近付きすぎるとぴったりと私とベル様でくっついてしまい、離れない。


そしてその解除の仕方がキス。


‥あの、もうちょっとやりようがあるんじゃないの?と、ツッコミたいが、義理の父にして王族の方にどうやってクレーム入れたらいいんだろ‥。


幸い、口と口のキスじゃなくても良かったので、手の甲にキスをしたら、あっさり離れて安心したが、ベル様がしばらく赤い顔で固まってしまった。照れ屋さんなのにキスなんて刺激が強いよね‥。



「ベル様、大丈夫ですか?動けそうですか?」

「はっ!だ、大丈夫だ!すまない、その、リリオンが迷惑を‥」

「きっとベル様が心配なんでしょうね。ただあまりお互い近付かないように今度は気をつけないとですね」

「えっ‥‥‥」

「ぴったりくっ付いちゃうのは、流石に嫌でしょう」

「い、いや、それは、そのっ」



モゴモゴと何か言いつつ、顔がまた赤くなってしまうベル様。

無理せんでええんやで。私はにっこり微笑み、



「大丈夫ですよ。ちゃんと仮の夫婦としてわきまえて行動しますからね!!」



と、宣言すると、ベル様は安心するどころか絶望したような顔をして膝から崩れ落ちた!


「べ、ベル様!?大丈夫ですか?え、な、なんで??」

「いや、だ、大丈夫‥、大丈夫」

「全然大丈夫そうに見えませんが‥」

「す、すまない。色々あって‥」

「お仕事忙しいんですか?それなのに心配して駆けつけて下さって‥。すみません、体だけは丈夫だと思っていたのですが」

「いや‥、十分リニは強いと思う。それよりもまだ熱があるのに悪かった。ゆっくり休んでくれ。夕方には戻る」

「はい‥。ありがとうございます」


何から何まで悪いなぁと思っていると、ベル様はスクッと立ち上がり、私の方へ足を進め‥ハタッと気が付いて、一歩後ろ下がった。眉間にものすごいシワを寄せつつ。



「‥とりあえず仕事に戻るが、また誰か来たら遠慮なく叫んでくれ。レーラとフィプスが追い出す」

「は、はぁ」



どこか苦しそうな顔をして、一瞬にして姿が消えてしまったベル様。

仕事中なのに駆けつけてくれてありがとう‥。そしていってらっしゃい。心の中で呟いてから、ベッドに横になった。私は私で早く治らないと困るしね。



それからまた目を開けると、部屋が少し薄暗い。



あれ?夜?それとも朝?

なんだか頭が動かなくて、窓の外をぼーっと見ていると、


「気分はどうだ?」


ベル様の声が聞こえて、そちらを振り返れば部屋着姿のベル様がベッドの横の椅子に座っていて、目を丸くした。


「今って、何時ですか‥?」

「そろそろ六の時だな。夕飯は食べられそうか?」

「えっと、多分‥」

「そうか。じゃあレーラに頼んでおこう。熱は‥」


と、ベル様が手をこちらへ近付けて、慌てて引っ込めた。

ええと、どうしたのかな?首を傾げてベル様を見れば、眉を下げ、


「‥すまない。ついくっ付いてしまうのを忘れてた」

「あ、そうだった」


私も普通に忘れていた。

名前を呼んだら嫌いって叫んじゃうわ、お化けが出てくるわ、今度はくっ付いちゃうわ‥、なんだかこっちへ来てから本当に色々起こるな。私はつい困ったように眉を下げるベル様を見て、小さく笑った。



「本当にここは全然違う世界なんですね」

「え‥」

「自分の住んでいた国とまるで違うので、全然知らない世界へ来たようだなぁと‥」

「か、帰りたい、のか?」

「いえ、それはないですけど」

「そうか‥」



ホッとしたように息を吐くベル様。

一応半年の約束だしね、まずはお互いをちゃんと知ってから答えを出してもいいかなぁと思っているんだけど、それはそれでベル様に申し訳ない、のかな。だってこれだけ格好いい人だし、貴族に嫌われているっていってたけど女性陣はかなり狙ってた。


ベル様は、私に居てくれてって言ってくれたけど、もしかして大事な婚期を逃したりしてないよね?そろっと視線を上げて、ベル様に大丈夫?って確認をしようとすると、ぱちっとベル様と目が合った。


「どうした?」


眉間のシワがどこかへ行って、代わりにぎこちない笑顔で私を見つめるベル様に、不意に胸の奥が痛んだ。


‥ん?

なんで胸が痛いんだ?


胸の辺りを手でさすろうとしたその時、ベッドの端っこからお化けが顔を出した。



「うわぁあああああああ!!!!」

「リニ!?」



ベッドから逃げようと飛び退いた私を、ベル様が手を伸ばした瞬間、



ビタッと、抱き合うようにくっ付いて、どさっとベッドに二人倒れ、お互い顔を見合わせた。


「「あ‥‥」」


と、一気に真っ赤な顔になったベル様に、私まで顔が赤くなった。



う、うわぁあああ!!!

これ、ちょっと名前が呼べないよりもずっと大変な事態だな!?二人して、カチッと体が固まってしまって‥、私はようやく事の大変さを知ったのであった‥。





いよいよ楽しくなって参りましたね!!!

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