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8番目の初恋。  作者: のん


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8番目、恋の病!?77


私に触れた途端に、突然雷がリリオン様に落ちた。


な、なんで?!

真っ黒焦げになったリリオン様を、駆けつけたレーラさんとフィプスさんがチラッと見て、


「リニ様、不法侵入者に情けは無用ですわ」

「え、ええ!?」

「そうそう、オルベル様から例え王族だろうと、リニ様に何かあれば追い出して良し!って言われておりますしね」

「え、でも‥」

「まったく〜!どうしてオルベルはこうも父に冷たいんだ!」


リリオン様はぱちっと指を鳴らすと、一瞬で綺麗な元の姿に戻った。


「も、戻った‥」

「ちょっと髪の先は焦げたけどね。守護の魔法、上手になったなぁ!」


感心するところ、そこなの?

呆然としていると、ドタドタと部屋の外からこちらへ駆けてくる足音が聞こえた。


「「あ、帰ってきた」」


レーラさんとフィプスさんが同時に言った瞬間、部屋のドアをベル様が勢いよく開いた。


「リニ!!!大丈夫か!?」

「べ、ベル様!??」

「あーあ、もう帰って来たの?仕事、大丈夫?」

「お前が言うな!!」


ベル様がリリオン様をジロッと睨みながら、私の方へ駆け寄った。


「そんな怒らないでよ〜。結婚式に呼んでくれなかったからちょっと怒ってただけだよ?」

「ちゃんと招待状は出したろ!それなのにどこかへ出かけてたから‥」

「だったら曜日をズラしておいてよ。絶対行こうと思ってたのに!」

「アホか!お前の都合で結婚式をズラせるか!!」

「ま、まぁまぁベル様‥」


って、あれ?

私、もしかして今ベル様の名前を呼べた?

ベル様も私に呼ばれてハッとした顔をして、私とリリオン様を交互に見た。



「呪いを、解いたのか?」

「ん〜〜、新婚さんにあんまりな呪いだったかなぁと思って?」

「‥リリオン」



ベル様がリリオン様をまじまじと見つめた瞬間、リリオン様がベル様の肩にそっと手を置き、トンと私の方へ押した。



その途端、びたん!と、音がしそうなくらい、私とベル様がいきなりくっ付いた!!



「「え?」」

「ウンウン、やっぱり夫婦はくっついてこそなんぼだよね!きっとオルベルは呪いを掛けられないようにしていると思ったから、変更したんだ!一定の距離まで近付くと、ぴったり寄り添う!こっちの方がラブラブできるよね」



私にウィンクして、「いい案だと思わない?」と、言うけれど‥。

それは双方同意の元で抱き合うものであり、私とベル様は結婚は仮免許中な上に、ラブラブですらないというね?ちらりとベル様を見上げると、耳が全部真っ赤になった上に固まっている。


「べ、ベル様、大丈夫ですか?!」

「だ、だ大丈夫、だ」

「ええ〜〜〜!?何オルベルってそんな照れちゃう感じだったの?わ〜〜、こんなに大きくなったのに、まだまだ知らない顔が見られるもんだねぇ!」

「‥リリオン様、この呪いはどれほど続くもので?」

「とりあえず一週間!あ、キスすれば離れられるから安心してね!」


「「き、キス!??」」


あのっ、手を出さないようにって貴方の甥っ子さんに言われているんですが?!私とベル様が目を丸くすると、リリオン様はそれはそれはいいことをした!と、ばかりに爽やかに微笑み、



「いやぁ〜、二人を見ていたらちょっと詰まっていた小説も書ける気になってきたよ。この情熱が冷めないうちに仕事しよっと!じゃあ、またね〜〜!!」

「ちょ、待て!リリオン!!」



ベル様の叫び虚しく、パッと小鳥に姿を変えて、あっという間に窓から出ていってしまったリリオン様。



そしてぴったりくっ付いたままの私と、ベル様、どこか遠くを見つめるレーラさんとフィプスさんが部屋に取り残された‥‥。ため息を吐いたフィプスさんは窓の外を見て、



「王族が絶対に侵入できないような魔法を掛けてきます」

「そうですわね!あとリニ様、汗はかいてませんか?今濡れたタオルをお持ちしますので、その間に呪いを解いておいて下さいね!」

「え、ええ!?」



私とベル様が顔を見合わせると、ベル様の頬が赤くなった。

わ、私達、キスなんてしたこともないんだが!??フィプスさんとレーラさんは、そんな私達の事情も当然知らないのでさっさと部屋から出ていってしまい‥、私とベル様はまたも顔を見合わせた。


「ど、どうしましょう‥。ベル様、お仕事していたんですよね?」

「あ、ああ、そうだが‥」

「それなら、早く戻らないとですよね‥」


でもキスかぁ〜〜〜!

私、初恋もまだなおぼこい乙女なんだけど?!

そこへきてキスって、どうすればいい?けれどベル様、早く仕事に戻らないとだよね‥。


と、さっきリリオン様に貰った新作の本の表紙に目がいった。


ヒロインの指先にキスをする男性‥‥。


待てよ‥?キスすればいいってリリオン様は言ってたけど、口と口で!とは、言ってなかったよね?



「ベル様、キスするんで手を貸して頂けませんか?」

「えっっっ!!?」

「気持ち悪かったらすみません」

「い、い、いや!?そんなことはないがっ、あのちょっ、ま、」



照れ屋のベル様に無理を強いるみたいで申し訳ないなぁと思いつつ、そっとベル様の手を自分の口元に寄せ、手の甲にチュッとキスをする。


瞬間、パッと体が離れた!


やっぱり!キスの場所の指定がなかったから‥、どこでも良かったんだ。これならもう大丈夫かな?パッとベル様を見上げると、やはり刺激が強かったらしい。真っ赤な顔で固まっていた‥‥。





昨日うっかり投稿し忘れたので本日は2話投稿です〜

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