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8番目の初恋。  作者: のん


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8番目、ダブルデート前日!103


結局、私とレーラさんで、明日着る服やメイクを相談した。

シュナさんの家は戦うことに関しては、家族はみんな的確なアドバイスをくれるらしいが、その他はてんでダメらしい。前回は親戚のお姉さんに頼ってドレスを選んだらしいが、今回はそのお姉さんが嵐のせいで連絡できず、困っていたそうな‥。



「本当に、本当にこのご恩は忘れません!!!」



玄関先で、私の手をそう言いつつそっと握ってお礼を言うシュナさん。

壊さないように‥と、握ってくれるその手になんだか心が緩んでしまう。私の隣で立っているベル様は心配そうな顔をしているけど大丈夫ですよ〜、めっちゃそっと握ってくれてます。


「直前になると緊張しちゃう気持ち、わかります」

「やっぱりそうですよね?!!何かしでかして失礼にあたらないかと思ってしまうし、き、嫌われたら、とか、不興を買ってしまったらとか‥、考え出したらグルグルしてしまって」


嗚呼、わかる!

私もドキドキしだしてきたもん。ベル様、すんごく優しいからきっと気遣ってくれるだろうけど、大丈夫かな?って私も思ってる。とはいえ、まさかベル様の横でそうも言えないけど。


「でも‥、逃げていても仕方ないですしね。だから、私っ明日は頑張ります!!」

「はい。私も一緒に頑張りますね」

「本当に心強いです!では、リニさん、オルベル様失礼します!!」

「‥気をつけて帰れよ」


ベル様に言われて力強く頷いたシュナさん。

ばっと音を立てて大きな翼を出すと、「失礼します!!」と言うやいなや、夜空を飛んであっという間に見えなくなってしまった。



「‥今更ですけど、第一妃候補を一人で帰してしまって大丈夫ですかね」



ボソッと私が言うと、ベル様が小さく吹き出した。


「あれは早々倒れないぞ?」

「そう、でしたね」

「それに恐らくヴェリの配下が24時間体制でキルシュナの警護をしてるだろ」


なんだかサラッと重要なことを言ってませんか?!!

驚いてベル様を見上げれば、ベル様も私をじっと見つめて、



「‥緊張、しているのか?」

「っへ?」

「先ほど、キルシュナに緊張していると言ってたが、」

「あ、ええと、それは、まぁ、多少」



そりゃお仕事も含まれているけれど、好きな人って意識して初めてのお出かけだしね。とはいえ、シュナさんが緊張する!!って言うのを聞いてから、私までじわじわ緊張してきたから後天性(?)のものかもしれないけど。


すると、ベル様が目をウロウロさせて、


「お、俺もいるから、大丈夫だぞ」

「え‥」

「ヴェリがいて、緊張するなというのは無理かもしれないが、その、心配なことがあったらすぐに言ってくれ」

「ぎ、」

「ぎ?」


私は慌てて口を手で塞ぎ、首をブンブンと横に振った。

うっかりあまりの優しさと尊さで叫び出しそうになった!!!なんという攻撃を仕掛けてくるんだ!!!心臓が爆発するかと思ったわ!


必死に心の中で深呼吸をし、私はそっと自分の口元を塞いでいた手を離した。


「心配してくださって、ありがとうございます。そうですね、ベル様がいてくれるから安心です」

「そうか‥」


ホッとしたように嬉しそうに微笑むそのお顔。プライスレス。

またもや私の心臓がドッと大きく鳴った。

まさか安心させようと思っているその相手が、ベル様の笑顔や言葉で心臓がとんでもない動きをしているなんて思ってないんだろうな。恋ってやつは本当に難儀なやつだ。


「明日は私も、何を着ていこうかな‥」

「え?」

「ほら、シュナさんはヴェリ様の金の瞳の色に合わせて黄色っぽいワンピースを着ていかれるでしょう?それなら私もベル様の瞳の色に合わせて着た方がいいかなぁと思ったんです」

「俺の‥」

「あ、でもベル様が好きな色っていうのもいいですよね」

「好き、」


ボソッと呟いたと思ったら、ベル様の耳先が一気に赤くなった。

え、な、何故??何か照れること言ったっけ?もしかして何かマナー違反的なことをしてしまった?!


後ろ斜め横でニコニコしているレーラさんをチラッと見ると、ただにっこり微笑むだけだ。


ええ〜〜〜??

な、なんで?なんで照れてるか教えてくれ!!

私はもう一度チラッとベル様を見上げ、



「で、あの、どんな色が好きでしょう?」



と、勇気を出して聞くと、

耳先だけでなく、顔までじわじわと赤くなっているベル様が、明後日の方向を見ながら、


「リニの髪色が好きだ」

「と、いうことは薄い茶色‥ですかね?」

「そうだな‥‥‥」


そっか〜、なんか男性って黒とか金色とか、原色を好むイメージだったけど盲点だったわ。確かにアースカラー好きな人もいるもんね。そうして明日は早いからと、すぐに部屋へ戻ってベッドに寝転んでさっきの会話を反芻した。



あれ?

もしかして、私の髪色が好きって言ってた?



ウンウンと思い出そうとするも、自分に都合よく聞こえただけかもしれない‥。しれないのに、なんだかじわじわと思い出すと掛け布団を被って叫び出したくなる私であった‥。




恋愛している時の会話って、いっぱいいっぱいで覚えてないですよね。

と、お若い方の会話を聞いて口角が上がりっぱなしです。可愛い!!!!!

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