92.春休み・(大本山での魔物退治翌日③)
「今日一日、おとなしく寝てるんだよ。」
と言って師匠はトイレから戻った私を布団に寝かせると、私の部屋を出て行った。
何もしないのは退屈だな。寝ろと言われても、もう充分睡眠は取ったし、眠れない。あっ、バカ王子に手紙の返事を書こう。私はバカ王子に書いた手紙の下書きを出した。この下書きを元にして、
『桜華様へ
お元気ですか?私は元気にしています。先日、うどん同好会のメンバーと食べ物を持ち寄ってお花見をしました。桜は満開でとても綺麗でした。そうそう、中村くんが持ってきてくれたお醤油味のたこ焼きがとても美味しくて、今度一緒に買いに行くことにしました。(安くて美味しいのですぐに売り切れてしまうそうです。)それから、こちらに来て冨久岡を散策する時間がなかったのでたこ焼きを買いに行く日に私の住む町を案内してもらうことになりました。今からとても楽しみです。
桜華様もお忙しいとは思いますが、楽しい春休みを送ってください。
追伸、先日から、素晴らしい品物をいただき、大変恐縮しております。ささやかではありますが、お礼の品を送付致します。
そして、これまでたくさんのご厚意をいただいておきながら誠に心苦しい限りなのですが、今後はどうかこのようなお気遣いはされませんよう、お願い申し上げます。
このは』
・・・今は元気じゃないけど、痛みは治ったし、『私は元気にしています。』でいいか。別に私の体調を正しくバカ王子に伝える必要もないしね。ま、これでいいや。
私は、財布の箱が入る定形外郵便の封筒に宛先など諸々を記入し、その封筒に手紙と綺麗に包装された財布を入れて封をした。明日郵便局に出しに行こう。




