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89.春休み・(大本山での魔物退治③)

 ・・・体が痛くて動かない。今何時だろ、時計を見ようにもメガネがないから時計をここから見ることができない。眼鏡はどこだ?私が眼鏡を探すために起きあがろうとしたら、

「い!いった〜。」

体が痛くて思うように動けない。私の声に師匠が目を覚ますと、

「よかった。気がついたんだね。」

と言って布団の中に手を入れると、左足を力を入れた手でさすり始めた。

「あ、痛みが和らぐ。」

私がそう言うと、師匠は

「魔力切れを起こすと体が痛くなるだろ。だから体内の魔力を通す管を摩擦して魔力を通りやすくしてるんだよ。」

と言った。


 師匠から聞いた話によると、魔力を使い果たすと、体中にある魔力を通す管の穴がペタつとくっついてしまう。新たに体で作られた魔力がその管を通ろうとする時にその閉じた管を魔力が通ろうと広げる。その時に痛みが生じるのだそう。だから体をさすって摩擦してやると体内の魔力の管が温まり、広がりやすくなって痛みが和らぐのだという。


 師匠は

「魔物との戦いは、自分の魔力の限界を理解して、魔力を上手に温存しながら効率よく戦わねばならないんだ。魔物討伐は事前に何匹の魔物がいるのかなんて事はわからないからね。それと魔力切れを起こした時の対策もしておかなければならないんだ。」

と私の体をさすりながら言った。そして

「それでも、まぁ、よくやったよ。」

と師匠はポツリと言った。


 結局、今回の魔物退治は、魔力切れを起こして倒れてしまい、師匠に後始末をさせてしまった。・・・情けない。私はこっちにきたから勉強でも、術でも師匠の示したゴールに達していない。何でうまくいかないんだろう・・・。くそっ!くそっ!私の目から涙が溢れてきた。すると師匠は黙ってその涙を拭いて見ないふりをしてくれた。強くなりたい・・・。わたしはそう心の中で何度も繰り返し叫んだ。

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