88.春休み・(大本山での魔物退治②)
「来た!」
私は刀から次々とかまいたちを出して、火山の爆発の如く次々と噴き出してきた赤黒い魔物に当てて切り刻んでいった。どのくらいの魔物が噴き出すかも、どのくらいの時間戦っていなければいけないかも一切わからない状態で、私は襲いかかってくる魔物を地道にかまいたちを出して切り続けた。しかし、魔物の勢いは全く収まらない。
私は、魔物をこちらにギリギリまで引き寄せて一気に術を出して一気に切る方法を取ることにした。すると魔物を数体一緒に切り裂くことができた。私は暫くこの方法で戦い続けた。しかし池から噴き出す魔物達の勢いは未だ衰えず、次から次へと噴き出している。魔力切れにならないように効率よく一気に倒さなければと焦る私に師匠は
「一体ずつ、確実に仕留めるんだ。楽をしようなんて考えるな。」
と怒鳴った。私は
「はい!」
と答え、延々湧いて出る魔物と戦い続けた。
「オエッ。」
私は吐いてしまった。思ったより魔力を使ってしまったらしい。池から噴き出す魔物は先ほどより少なくなっているがまだまだ出てきそうではある。私は刀を構え又一体ずつ術を当てていった。魔物を集めて一気に切り刻む方法が失敗だった。後どのくらい魔物が湧いて出てくるかわからない。だから自分の魔力を残しながら戦わなければならない。魔力が切れたらそこで私はやられてしまう。私は爪、髪の毛、まつ毛、眉毛、ムダ毛と身体の隅々か、魔力を集めて術を出した。まずい。魔力が枯渇する。どのくらい戦い続けたんだろう。頭もぼーっとして目がチカチカしてきた。・・・体が痛い。体中が痛い。それでも体中の魔力をかき集めて術を打ち続けた。その時、血の味がした。鼻血まで出てきた。その時
バババババン!
師匠が私の前に立ち、目の前の魔物を一気に倒した。・・・あれ?目の前が真っ暗に・・・。
・・・気がつくと見慣れた天井。あれ?私は池から出てくる魔物を倒していたはず。・・・あぁ、そうだ。私は力尽きてそのまま意識を失ったんだ。・・・身体中が割れそうなくらいに痛い。息を吸っても吐いても痛い。私は首を左右に動かすと、布団の横に正座をしたまま寝ている師匠がいた。




