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84.春休み・(師匠と買い物③)

「あ、いらっしゃいませ。」

奥から中村くんが(中村くんの)お婆様と一緒に奥の扉から出て来て驚いた顔で言った。私は

「おじゃましています。」

と挨拶をすると、師匠も、

「こんにちは。お邪魔しているよ。」

と言った。中村くんのお婆様がお菓子ようかんとお茶を持って来て、

「これ、鈴王すずおうの羊羹。」 

と言ってお皿を私たちの前に並べた。師匠は

「よく買えたね。あそこはいつも行列で、手に入れるのは大変だっただろ。」

と中村くんのお婆様に言った。中村くんのお婆様は、

「あそこの店主、私の義弟。主人の弟が経営しててうちの仏様のお供えによく持って来てくれるんですよ。」

と言った。師匠は

「先週治さんの7回忌の法要だったね。」

と言うと、中村くんのお婆様は

「はい。その節はお世話になりました。羊羹どうぞ召し上がって下さい。」

と言ったので、私は

「いただきます。」

と言って羊羹を

と答えた。私は黒文字(和菓子を切って口に運ぶ道具。)で羊羹を切り口に運んだ。

「すごくおいしい・・・。こんなにおいしい羊羹初めて食べた・・・。」

と感動のあまり思わず口に出してしまった。すると中村く、

「俺のもよかったらどうぞ。俺、しょっちゅう食ってるし、さっき朝飯食ったばかりだから。」

と言って私の前にに羊羹の置いた。

「あの、え?今の感想は催促したわけじゃなくて、美味しくてつい口から出てしまったの。中村くん、この羊羹おいしいから後でいただいて。」

と言うと、中村くんのお婆様は

「遠慮しないでもらって。弘の羊羹だけじゃ足りない時はおかわり持ってくるから。」

と言って微笑んだ。私は中村くんの羊羹もありがたくいただく事にした。すると師匠は

「あんたは本当に食いしん坊だね。」

と呆れた表情で言った。私は

「すみません。」

と謝ると、中村くんのお婆様は

「いいじゃないですか。食いしん坊。この時期にしっかり食べるのは健康な証拠です。それにこのはさんが食べているところを見るとこちらまで幸せになります。」

と言った。私はどんな顔でこの羊羹を食べていたのか・・・。とても恥ずかしくなってしまった。

 それから私たちは4人でおしゃべりをしながらお茶と羊羹を楽しんだ。その話の中で、中村くんのおすすめのたこ焼き屋さんに行く日が4月5日に決まった。(因みにその日は修行がお休みなので、中村くんとたこ焼き屋に行った後図書館で勉強したり、この辺りのおすすめの店など色々教えてもらったりすることになった。)


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