78.春休み・(花見②)
西さんと鈴木くんの思い出の公園の桜は満開で、しかも貸切。私達は早速敷物を広げて、持ってきた食事を並べた。
「さっ、始めましょうか?・・・ではみなさん、ジュースは持っていますか?」
と西さんが尋ねます。私達は
「持ってます!」
と返事をすると、
「では、今後のうどん同好会の発展とを祈り、カンパイ!」
と音頭をとりました。
私達も声を合わせて
「カンパイ!」
といって、持っているジュースの缶をお互いに当てた。
本日の宴会メニューは、西さんが持ってきたざるうどんと天ぷらセット。中村くんはたこ焼き(ソースと醤油)。私はおはぎとコロッケ。鈴木くんはジュースとスナック菓子にキャンディ。(それぞれ人数分ちゃんとありますよ。)私達は紙皿にお互いに持ってきたものを取り分けて食べました。
「ここのたこ焼きは安くて美味いんだぜ。味もソースと醤油があって、醤油もなかなかうまいぜ。」
と言って中村くんが醤油のたこ焼きをお皿に入れてくれました。
「醤油が香ばしくておいしい!たこ焼き屋さんってどこにあるの?」
「この店、住宅街にあってわかりにくいんだ。ただ、安くて美味いから、10時に開店して昼前には売り切れるんだよ。だから朝から時間があるときにでも連絡してくれたら一緒に行くぜ。」
「ありがとう!じゃあ、そうさせてもらうね。土日も空いてるの?」
「ああ、空いてるよ。第二、第四水曜日が休み。」
「了解!」
私達は、こんなふうに持ってきた食事の話や、春休みに何をして過ごしているか、そして受験のことなどこれからの人生についても語り合い、青春してるねなどと冗談も言い合いながら3時半頃まで花見を楽しんだ。
「ただいま。」
「おかえり。花見はどうだった?人が多かっただろ?座れたかい?」
「東公園は人が多かったから、鈴木くんの家の近くの小さな公園に行った。立派な木が2本あるからそこで花見をしようってことになって、そこで花見をしたの。しかも貸し切りで。」
「ああ、あそこか。あ、それより、速達で小包が届いているよ。尊いお方から。」
「え?」
私はそれを受け取ると、段ボールを開けた。箱を開けるとぐしゃぐしゃにした新聞紙がたくさん入っていた。私はそれを一枚ずつ折り畳みなから、
「いちごジャムに、ブルーベリージャムに、これは石けん。これはロウソク?このロウソク、桜の花が入ってる。そして数学の参考書と問題集、1、2年の5教科復習の問題集」
「これって一体・・・?」
私は荷物に同封されていた封筒を取り出した。




