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77.春休み・(花見①)

「師匠!この格好、おかしくないですか?」

私は桜の花びらの柄の着物を師匠に見せながら尋ねた。

「おかしくないよ。この淡い桃色がいいじゃないか。よくにあっているよ。」

「本当?よかった。じゃあ、いってきます!」

「いってらっしゃい。」


 私は肉屋でコロッケ4つ、大城屋でおはぎを4つ買って待ち合わせ場所の東公園前のバス停に向かった。

「おはよう!」

「おはよう。中村くん。早かったのね。」

「これ。売り切れたら困るから早めに出て買ったんだ。」

と言ってビニールを見せた。

「この匂いはたこ焼き?」

「正解!ここのたこ焼きは安くて美味いんだ。」

「へー。食べるの楽しみ。」

「芦屋さんは何買ってきたんだ?」

「おはぎとコロッケ。」

「いいじゃん。もしかして大城屋のおはぎ?」

「そう。」

「まじで?俺そこのおはぎ大好物なんだ。」

そんな話をしていたら、

「お待たせ!」

と西さんと鈴木くんがやってきた。

「わー、芦屋さん。その着物似合う。かわいい!」

と西さんは誉めてくれた。

「西さんだって、そのワンピースよく似あってるわ。いつもと雰囲気が違ってなんか大人っぽいね。」

と伝えると、

「えー、そう?うれしー!」

と言って喜んでいます。それを見た鈴木くんが、

「そうか?いつも通りだと思うんだけど。」

と言うと、西さんは

「もう!最低!行こ!芦屋さん。」 

と言って私の手をぐいと引いて鈴木くんと中村くんを置いて歩き出した。

「えっ!あ、ちょっと。」

そして、東公園に行くまでの間、西さんは自分のオシャレに全く興味のない鈴木くんに対する不満を私にぶつけ続けた。


 東公園前に着くと花見客でごった返していた。

「あー、ここは満員だね。」

とがっかりしている西さんに、鈴木くんは

「一旦戻って、俺んちの近くの公園行かね?」

と、提案した。

「あそこの桜も綺麗だろ。立派な木が2本。よく小さい頃2人で花見しただろ。」

西さんは

「ここから5分くらい戻った所なんだけどいい?」

と尋ね、私と中村くんが了解すると、

「じゃあ、ついてきて!」

と西さんは鈴木くんといつの間にか仲直りをして、2人で並んで歩き出しました。


「2人が仲直りできて良かったな。」

と中村くんはホッとした表情で言うと、私も

「そうだね。」

と答えました。

「あの2人、とてもお似合いだね。」

「そうだな。」

私と中村くんは前を歩く西さんと中村くんを見守りながらついて行きました。


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