表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
73/236

73.春休みの過ごし方

「あの階段の結界。このはちゃんが張ったんでしょ。粗さはあるけどしっかりしてるよ。枝とか補助も立たずに張ったんでしょ。今日初めて結界を張ったなんて信じられないよ。」

と、智兄ちゃんは褒めてくれた。(冬休みは智兄ちゃんが年末年始のお休みで毎日勉強を見てもらえていたが、春休みはこれまで通り土、日のみ勉強を教えて貰っている。因みに今日は土曜日。)

「でも、結界を張って、気持ち悪くなって吐いちゃったの。春休みの間は結界を張る練習するって師匠が言ってたけど、これから毎日ゲーゲー吐くのかな?」

「そのうならない様に練習するんだよ。」

「そっか。あとね。はい。成績表。結局、順位は3番までに入らなかった。」

と私が落ち込むと、

「頑張ったね。春休みの間は苦手な数学の復習を中心に頑張ろう。」

「うん。」

私と智兄ちゃんはおつとめの時間までしっかり数学を学んだ。


 私の春休みの生活は

6時〜朝のおつとめ

7時〜掃除、結界張り朝食作りの手伝い

8時〜朝食、後片付け

9時〜勉強と術の練習

12時〜昼食準備、昼食、昼食の片付け

1時半〜勉強、術の練習(土日は智兄ちゃんと勉強。)

5時〜おつとめ、

6時〜夕飯の手伝い、夕飯、後片付け

8時〜風呂、勉強、睡眠。

大体この日課で動いている。冬休みと違うところは、法事など師匠の仕事がない時は師匠が毎日自ら術の指導をしてくれるところだ。



 春休み2日目。うまく結界が張れる様になった私に

「今度は自然の力を使った術を教えてやる。まずは一番扱いやすい風だ。」

と言って風を操る術を教えてくれた。そして、今私はその術で部屋に干した洗濯物を乾かしている。

「いいかい。洗濯物を飛ばさない様に、優しく風を当てるんだ。今日みたいに雨の日はこの術が使えると便利なんだよ。」

と言って、師匠は卒塔婆に墨で文字を書きながら言った。

「これって、洗濯物が乾くまで続けるんですか?」

「そうだよ。ついでに卒塔婆の墨も乾かしてくれ。」


 それから私は2時間洗濯物と卒塔婆を乾かし続けた。そして、作業を終わらせた師匠は、立ち上がり、洗濯物を触って、

「まぁ、いいだろう。昼にするよ。」

と言って部屋を出た。え?風の術は洗濯物を乾かす為にマスターしなくちゃいけないの?確かに便利だけど・・・。

「はぁー。」

私は思わずため息を出してしまった。


 


 昼食が終わり、片付けをしていると

「こんにちは!郵便です!」

と玄関から声が聞こえた。師匠は印鑑を持って玄関に向かうとしばらくして段ボールと手紙を持って戻って来た。

「これはあんた宛だ。」

「みっちゃんとマチからだ。ありがとうございます。」

私は手紙を懐に仕舞うとさっさと片付けを済ませて部屋に戻った。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ