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7.お茶会①

「さっ。こちらにお掛けください。」

と二階堂さんは私に言った。

「ありがとうございます。」

とお礼を言いソファーに腰掛けると、テーブルを挟んで向かい側に父が座った。そして私の隣に馬鹿皇子が座った。・・・なぜ?なんであんたが横に座るんだよ!馬鹿皇子は私にお菓子の自慢でもしたいのかしら。この菓子は西洋の何たらかんたらで、お前のような庶民には手が出ない代物だ!とかなんとか言って威張りたいのかしら。それともこれは俺だけが食べることができる特別な菓子だとか言って自分だけお菓子を食べるのかしら。私は頭の中で馬鹿皇子がこれから行うであろう事柄を頭の中でシュミレーションしていた。

 あら?そういえばさっきまで居た取り巻き①〜④はどこに行ったのかしら。私が部屋を見回しても姿はない。

「どうした?」

と馬鹿皇子は私に尋ねた。よそ様のお宅でキョロキョロするのは行儀が悪いよね。私は

「申し訳ありません。馬・・あっ。第二皇子のご友人方の姿が見えないものですから、どこに行ったかと部屋を見回してしまいました。」

と伝えた。・・・危なっ危うく馬鹿皇子って言う所だった。すると馬鹿皇子は

「彼らには帰ってもらった。もうすぐ日が暮れるから。」

と答えた。じゃあ、私達も帰らせてよ。もう4時半よおやつには遅い時間よ。それに冬は日暮れが早いんだから引き止めんなよと、心のなかで馬鹿皇子に言ってやった。するとドアがノックされ、さっき水をかけられたメイドが(髪も乾いて、着替えをされています。)ケーキや色とりどりのお菓子が乗ったお皿が3段になった洒落た食器をテーブルな中央に置いた。そして、他のメイドがその隣にサンドイッチや、ちょっとしたおかずが楊枝で刺してある洒落た感じの料理が乗ったお皿を置いた。馬鹿皇子が言った通り、私がまだ見たことない食べ物やお菓子が並んでいる。メイドが、

「飲み物は紅茶、コーヒー、緑茶、ほうじ茶どれになさいますか?」

と尋ねた。私はほうじ茶を、父はコーヒー、馬鹿皇子は紅茶をお願いした。

「かしこまりました。」

と言ってメイドは飲み物の準備を始めた。すると、ノックの音がして、二階堂さんが扉を開けると、ダンディではなく馬鹿皇子のお父様ではなく、皇帝陛下と、先程馬鹿皇子にいじめられていた執事が入って来た。・・えっ?何事?!

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