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64.巡幸③

 期末考査が終わった。苦手な数学は中村くんにも教えてもらい前回よりも手応えはある。それに勉強のしすぎて眼鏡をかけるようににもなった。見た目的にも賢さはUPしている。校内は明後日に控えている3年生の高校受験と、3月5日の皇帝陛下ご家族の学校訪問とでなんだかピリピリしている。最近は先生方が生徒たちの制服の着方やスカート丈の長さ、掃除の仕方など細かくチェックをする様になった。そこまで神経質にならなくても、うちの学校の生徒は馬鹿皇子よりよっぽど真面目だと思うんだけど。それから、3月5日は西さんちのうどん屋がお休みだから、おじさんがこちらではあまり馴染みのない関東のうどんを作ってくれる事になり私達うどん同好会の4人と関先生は西さんちのうどん屋さんに行くことになった。関東のうどんを食べるのは久しぶり。こっちに来なければうどん出汁の違いを知ることもなかった。久しぶりに関東のうどんが食べられるのは嬉しい。3月5日は学校を休む予定にしていたが、皇帝陛下ご家族に関わることはないとわかったので休むことはやめた。休んだら西さんのお父さんが作る関東のうどんが食べられないもんね。正直なところ、皇帝陛下ご家族に活動発表するより万倍嬉しい。




 

 3年生の受験が終わり、校内のピリピリムードは少し落ち着いた。しかし、今日の私はピリピリしています。なぜなら答案の返却日だから。今私はプレッシャーに押しつぶされそうになっている。なぜかって?それは今朝、師匠に、今回は何位になってるか楽しみだね。と言われたからである。さっき鈴木くんと廊下で会った時に、顔怖いけど何があった?と本気で心配されてしまった。顔怖いは余計だと思う。

「はぁ。」

私がため息をつくと西さんが、

「試験頑張ったんだし、きっと大丈夫だよ。気にしない。気にしない。」

と言いながら私の頭を撫でている。それを見て中村くんは、

「西さんはもうちょっと試験結果気にした方がいいと思うんだけど。」

とツッコミを入れた。実は期末考査の前に関先生から西さんに数学と英語を教えてほしいと頼まれ、何度か勉強会をやったのだ。

「確かに。西さん、テスト返ってきたら数学と英語見せてね!」

と言うと、

「中村と芦屋さんがいじめたー!」

と言いながら廊下に飛び出して行った。そして直ぐに戻ってきて

「そうそう、明日お父さんが関東と関西の食べ比べをした方がわかりやすいから2種類作ってくれるって!だから夕飯食べられなくなるかもしれないからお家の人にその事を伝えてって言ってた!それとエプロンと三角巾忘れないでね!」

私と中村くんは了解!と答えた。



 いよいよテストが帰ってきた。国語94点、数学84点、理科90点、社会96点、英語95点。前回より若干上がっていた。さあ、順位はどうだろう。

 放課後、私と中村くんは人混みをかき分け順位表を見ると、6位 芦屋このは、3位 中村弘。あー。順位は一つしか上がらなかった。眼鏡だってかけるようになって賢くなってたはずなのに。私が落ち込んでいると中村くんは

「前回より一つ上がったんだからとりあえずこれからうどんに集中しようぜ。」

と言って励ましてくれた。


 ちなみに西さんは数学56点、英語52点本人はそこそこできたと満足していました。


 帰って師匠に点数と順位を伝えたら、

「下がらなかっただけましだ。」

と言って特に怒りもしなかった。

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