52.図書館の怪談④
「それと中村くん。あんたに一つ尋ねたいんだが、魔物を呼び出す方法を誰から聞いた?」
と師匠は静かに尋ねた。
「4組の山田から聞きました。」
「その山田はそれを誰から聞いたんだい?」
「わかりません。」
中村くんの答えを聞き、師匠は関先生に
「4組の山田に確認をとってくれ!誰から方法を聞いたのか。」
「わかりました。」
と言って関先生は職員室に電話をしに行った。(校長室の電話は校長が使用中。)
「あ、あの。芦屋さん。芦屋さんのお婆さん。助けていただきありがとうございました。」
と中村くんが頭を下げた。師匠は、
「あぁ。あんたが無事ならそれでいいよ。」
と答えた。私も
「どういたしまして。それと、師匠は私の曾祖母だから。」
と答えると、師匠、
「ばあちゃんでいいじゃないか。それだけ若いってことだろ!」
「えー、100歳超えてそこ気にするんですか?」
「気にするよ!」
そんな話をしていると、関先生が
「お待たせしました。今山田に電話をしたんですがまだ戻ってないみたいで。何かわかったらこちらからご連絡差し上げます。」
と言うと、師匠は
「頼んだよ。」
と言ってソファーから立ち上がり、
「あ、もう8時すぎてるじゃないか。帰って夕飯食たべるよ!」
と言った。私は
「はーい。」
と答えた。すると師匠が
「先生、中村くん、今日の件でこのはが関わったことは関先生、中村くん、校長先生以外他言無用でお願いします。この子はまだ修行中の身ですので。」
というと、関先生は
「了解致しました。校長にも伝えます。」
と約束してくれた。そして中村くんも了解してくれた。
私達は2人に挨拶をして校長室を出た。玄関で靴をはいていると校長先生がやって来て
「これから地麓神社の神主さんが来てくださることになりました。今日はありがとうございました。このはさんが今日のことに関わったことも多言しません。」
と頭を下げた。私と師匠は校長先生に挨拶をして帰った。
「いただきまーす。」
今日の夕飯は水炊き。この鶏肉、さっき中村くんが殺したものではありません。
「ねえ、師匠。さっきの鶏、どーするんだろ。」
「あの鶏、丸々して美味そうだったからもらってくればよかったね。まぁ、私らが持ち帰らなくても誰かがちゃんとおいしくいただくだろーよ。ほら、もうすぐ9時だよ。さっさと食べて風呂入って寝ないと、明日学校だよ!」
「わかったって言いたいけど、まだ宿題終わってない。」
「何やってんだい。疲れてんだからさっさと済ませて早く寝るんだよ。」
「はーい。」




