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42.冬休み最終日①

 あっという間に時は過ぎて、今日は冬休み最終日。

「制服を買いに行くよ。9時半に家を出る。」

朝食の後片付けをしながらババアが言った。

「わかりました。」



「いらっしゃいませ。あぁ、ひ孫さんの制服ですね。」

お店のおばさんはババアをの顔を見て一度奥に引っ込むと、

冨久南中ふくなんちゅうの制服です。試着してください。」

と私に制服を渡した。



「いいですね。少し大きい方が今の時期身体が成長しますからね。セーター着ててもジャケットはキツくない?」

と試着をした私を確認しておばさんは言った。

「大丈夫です。」

と私が腕を曲げ伸ばししてから答えると、ババアもスカートの腰回りやジャケット、カッターシャツの袖の長さセーターの長さを確認してから

「そうだね。これにしよう。」

と言うと、

「夏の制服と体操服とジャージもこのサイズでいいですか?」

と尋ねるおばさんに

「それでお願いするよ。」

と答えた。

 新しい中学の制服は紺のジャケットにスカートカッターシャツに嚥脂色の棒タイ。寒い時はジャケットの下にセーターを着る。

 夏は半袖の白カッターシャツに臙脂色の棒タイに紺のスカート。


 会計を済ませたババアは、

「行くよ。」

と言って私に制服の入った紙袋を渡した。

「ありがとうございました!」

と頭を下げるおばさんに会釈をして店を出た。 


 冬休みの間、ババアと買い物に行ったり、檀家さんの法事に同行したりして、この辺りの地理はしっかり頭に入っているし、修行の成果なのか、ババアの足の速さにもついていけるようになった。そして目の前の200段の階段も今では難なく上がれるようになった。(最近知ったことだが、正面の階段を使わなくても、初日に降りた高尚院の二つ後の停留所高尚院入り口まで行けば墓地側の門から階段を使わずに入れるのだ。)




 家に帰ると郵便受けに手紙が届いていた。

「あ、みっちゃんとマチからだ。」

「友達からかい?それはよかったね。」

「はい。」



 部屋に戻ると早速封筒を開けた。開けると1枚の年賀状と、封筒が2つそして新聞に包まれた荷物があった。



『明けましておめでとう!   このはにとって、素敵な一年になりますように!それと、修行のしすぎで体を壊さないようにね。今年は中3、勉強も大変になるけど健康第一で頑張ろう!美智子より  元気でやってる?修行も大事だけど、たまには息抜きして休むことも大事だよ。それと恋も大事!素敵な人ができたらすぐに連絡してね!私も今年こそ彼氏を見つけるぞ!マチより』

年賀状に書かれている懐かしい筆跡に帝都が恋しくなってきた。私は次に封筒を開けると3人で撮った写真が入っていた。台紙にはずっと『仲良し3人組』『お見合い写真ではありません。』と書いてあった。(多分、仲良しがみっちゃん、お見合いはマチが書いたのだろう。)私は写真の台紙をV字に開くと机の上に飾った。・・・友達できるかな・・・。



 昼過ぎからは忙しいので、今のうちに明日の準備をしておこう。学生鞄に冬休みの宿題と、雑巾2枚(1枚は名前を書いて)筆記具等と体操服とジャージを入れた。



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