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311.甘えん坊?②

「桜華様、もう休まれてください。昨夜も遅かったでしょ。」

「このはが添い寝をしてくれるのであれば寝る。」

「それはちょっと。」

「じゃあ、俺も一緒に続きを読む。」


 今日はというか昨日は、西園寺先生に数学や化学を教えてもらったので12時には課題プリント全てを終わらせることができた。・・・で、今私は何をしているかというと、馬鹿皇子と術師覚書を読んでいる。

「なあ、これは?このはの父さんと朝やった術。俺とでもできるみたいだぜ。術が定着するまでに時間もそんなにかからないみたいだし。半刻ほどで・・・だから1時間。満月の日に術をかけて、毎日か、1日おきに術者の体液を体内に入れればいいだけだろ。

「嫌です。」

「何が。」

「裸で桜華様と抱き合うのが。」

「じゃあ西園寺の兄さんならいいのかよ。」

「誰とも嫌です。」

「はぁ。父様はこのはになんて言った?この本を役立てろって。」

「じゃあ陛下に術をかけましょうか?」

「そうやってこのははすぐに俺から逃げる・・。」

「逃げてません。嫌なものは嫌なんです。あ、ところで週末のお出かけはどうしますか?土曜日?日曜日どちらにしますか?」

「あ、あぁ、忘れるところだった。土曜日に植物園に行かないか?」

「いいですね。そうしましょう!植物園はなんじからですか?」

「10時から。」

「じゃあ9時半にここを出ましょう。」

私がそう言うと、私が先日馬鹿皇子に送った『帝都観光案内』と帝都の飲食店が紹介されている『グルメ帝都』を持ってきた。それから機嫌が治った馬鹿皇子と楽しくどこに行くかなどお出かけのプランを立てた。


「寝ちゃった。」

隣ではしゃいでいた馬鹿皇子はいつの間にか寝ていた。あどけない顔をして寝ている馬鹿皇子は私のマントをしっかり握っていた。

「はあ。そんなことしなくてもいなくなったりしないって。」

そう言って、私はマントを握っていた馬鹿皇子の手をゆっくり外した。そして馬鹿皇子と手を繋ぐと馬鹿皇子と半分づつ毛布を被って仮眠をとった。

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