305.学校で
「いってきます!」
「いってらっしゃい!」
「いってきます!」
「いってらっしゃい!」
私と馬鹿皇子はお互いにそう言って皇居を出た。
「おはよー!」
「お疲れー!」
「おっす!」
教室に入ると上岡さんと西田くんと松本くんが声をかけてくれた。
「おはよー。」
挨拶を返すと、松本くんが
「なんか疲れてないか?初仕事どうだった?」
「んー。父さんがいたから。なんの問題もなかったよ。今日から父さんがいないから、本当に大変なのは今日からかもしれない。」
「そっか。宿題とか大変だったら言えよ。昨日の歴史レポート大丈夫だったか?」
「西田くんありがとう。レポートは、皇居の図書室の本をお借りして何とか終わらせた。」
「そっか。皇居の図書館とか面白そうな本がたくさんありそうだな。」
「そうなの。途中までしか読んでないんだけどね。」
私は『術師覚書』の内容を簡単に伝え、実際に父と試し、その術が使えたことも伝えた。
「すごいね。『術師覚書』の作者南武政右衛門って何者なんだろ。帝学の図書館で調べたら何かわかるかな?」
と上岡さんが言うと、松本くんは
「多分ないんじゃないかなぁ。まぁ、昼休みに一応探してみるとして・・・。それよりも、仁母町の古本屋を探した方がいいんじゃないか?」
と言った。
「俺、たまに古本屋巡りするんだけど、呪いの本だとかその手の本たまに見かけるぜ。何なら週末案内しようか?」
「ありがとう。週末の予定が決まったら伝えるね。因みに西田くんの土曜と日曜の都合は?」
「俺は土日どちらでも。芦屋さんの都合に合わせるよ。」
「ありがとう。」
私と西田くんが話をしてると、
「ちちちちちよっと!2人で出かけるなんて危険だよ!西田くん殺されるよ!」
と松本くんが言った。
「あ、忘れてた・・・。」
「私も。」
私と西田くんが軽く落ち込んでいると、
「私、日曜日なら空いてるわよ。」
「俺は、土、日午後からなら大丈夫。」
「みんなありがとう!実は週末どちらかで桜華様と出かける予定があるのよ。その日が決まり次第、伝えるね。」




