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301/313

301.勘違い①

「おやすみ。明日は5時半から結界を張るから。」

「わかりました。ねえ。父さん。この本に載っていた相手の場所がわかるっていう術。試してみない?」

「そうだね。お互いの場所が分かれば何かあった時にいいかもね。簡単にできそうだし、明日の朝やってみようか。」

「はい。じゃあおやすみなさい。」

私達は、父が部屋に入るのを見送った。

「あの桜華様、私の部屋に来てもらえませんか?」

「え?あ、いいのか?」

「はい。この本を今夜読めるのは桜華様のおかげですし。この制服のお礼もしたくて。」

「あ、え。うん。ありがとう。」

私達が部屋に入ると馬鹿皇子はなぜかベッドに一目散で向かい、ベッド座り手招きをした。は?なぜ?

「あの、眠たいのならご自分の部屋で休まれてください。」

「は?今、お礼がしたいって言ったじゃないか。」

「言いましたけど。お礼にベッドって。はぁ。何考えてんですか!」

「だってこの時間にこのはの部屋でお礼って言われたら、男は誰でもそう思うだろ!」

「はぁ。そうじゃなくて。」

私はベッドに座っている馬鹿皇子の元へ行き、

「はい。お好きなものどれでも。好きなだけどーそ。全部でもいいですよ。クッキー、飴玉にキャラメルにチョコレート、お煎餅は、海苔とざらめがあります。それと甘納豆。この割れたお煎餅はサービスで頂いたんだけど、簡単な包装だから早く食べてってお店の人に言われてて。」

と袋の中身を説明しました。

「あ、そうなんだ。」

と馬鹿皇子は興味がなさそうに返事をした。・・・あぁ、こんなお菓子、お礼にはならないんだ。だよね。皇族の方にお礼で渡すようなものではないよね。

「ごめんなさい。平民が食べるお菓子なんてお口に合いませんよね。お礼は明日、改めて。もっといいものを買ってきます。」

「あ、違う違う。ごめん。その、お菓子がどうこうじゃなくって。」

「気にしないでください。私の配慮が足りなかったんです。」

「だから・・・その。勝手に先走って、その・・このはと・・そういうことできると思ったから。」

「はぁ、そういうこと・・・!?そんなこと私に面と向かって言わないでくれます?」

「ごめん。」

「桜華様の部屋に戻りましょ。お礼は明日なんか良さげなもの買ってきます。」

「いや。甘納豆もらう。」

「無理しなくてもいいですよ。改めて明日何か買ってきます。」

「だからごめんって。本当にごめん。」

馬鹿皇子はそう謝って私の手を取った。

「俺は間違えてばかりだな。西園寺の兄さんだったらもっと上手くやるんだろうな。このは。嫌な気持ちにさせて悪かった。」

「いえ。気にしないでください。私は気にしてませんから。それより早く本が読みたいから桜華様の部屋に戻りましょう。」



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