28.思い出作り⑦
「こんなにおいしいグラタン初めて食べた。鷹西くんありがとう。」
とみっちゃん、マチも
「私も、このライスカレー、すごくおいしい。素敵なお店を紹介してくれてありがとう。」
と大喜びだ。私もハンバーグをひと口食べたらびっくりするほどおいしかった。私は、
「こんなにおいしいハンバーグ、初めて。素敵なお店に連れてきていただき、ありがとうございました。」
とお礼を言った。馬鹿皇子は
「うん。」
と嬉しそうに返事をして、コロッケをナイフでひと口大に切りパクリと食べた。馬鹿皇子のくせに、綺麗な所作だな。とつい見ていたら、
「もー。このはー、鷹西くんのコロッケ狙わないの。」
とマチが言った。私は
「狙ってないし。」
と言うと、みっちゃんは、
「確かにどれも美味しそうだね。」
と言った。すると馬鹿皇子が、
「俺、早い時間でそんなにお腹空いてないし、よかったら食べてみる?」
と言って、テーブルに重ねてある取り皿にコロッケを入れて私に
「どうぞ。」
と言って渡した。私は
「ありがとう。」
と素直に受け取り、私はそのコロッケを三等分にして、(みっちゃんと、マチと3人でいただいた。みっちゃんもマチもコロッケのうまさに悶絶している。私もその美味しさに感動した。・・このコロッケ、どこかで。あ、あの時の
「とってもおいしい。あの、このコロッケこの前いただいた、楊枝に刺さっていたコロッケに似てる。」
と思わず馬鹿皇子に言った。すると馬鹿皇子が、
「よくわかったね。ここのシェフは、うちの元料理長だったんだ。定年になってうちを辞めたんだけど、奥さんに家でゴロゴロしていたら邪魔だって言われたらしくて、定年から2年後にこのお店をオープンさせたんだ。ちなみに奥さんはさっきの給仕。」
と教えてくれた。
「それで、こんなに美味しいんだ。サラダも、スープも最高においしいです。」
と言うと、馬鹿皇子は、
「だろ。それにこの店、そんなに値段も高くないんだぜ。」
と言った。私は
「鷹西くんと、私たちの金銭感覚は違うと思うんだけど。」
と言うと、馬鹿皇子は、
「そんなことないよ。昼のランチセットが800円から1500円なんだって。だからうちのメイド達や使用人もこの店の常連。俺も元料理長と奥さんに会いに食べに来てるんだ。」
と言った。確かにそこまで高い値段ではない。冨久岡から戻ったらまたみっちゃんとマチと食べに来よう。




