230.マッサージ①
「さっ、今日中に課題終わらせて、明日はゆっくり休んで、万全の状態で試験に臨みましょう。私も桜華様と同意見で、このは父には、もっとこのはを労ってよ!褒めてやってよって心の中で思ってたの。このはの父って厳しいよ。」
と口調強めで言った。
「ははは。そう見えた?父さんは甘いよ。私に危ないことさせたくないの。だから父さん、私が桜華様の警護になることを止めに帰って来たのよ。だから今回の件も褒めてくれなかったの。」
「え?そうなの?」
「うん。父は、本当に過保護。でもだからこそ父に認めてほしいかな。そうすれば、父の魔導師としての仕事の負担も少しは減らせると思うから。」
「だね。うん。私、応援するね。」
それから私たちは課題プリントに取り組んだ。しばらくすると西園寺兄が来てくれて、私たちのプリントは一気に捗った。
もうすぐ4時になるところで、私たちは一旦休憩をとった。
あー頑張った?私は首を回すと、ぼきぼきと言う音が室内に響いた。
「芦屋さん、大丈夫?すごい音がしたよ。ちょっとごめんね。」
と言うと、私の肩を揉み始めた。
「芦屋さん、肩こりひどいよ。」
そう言いながらゴリゴリと肩を揉んでくれる。
「あー痛。いてててて。でも気持ちがいいです。」
「もっと力抜いてね。」
「はい。ゔー。イタタタ。」
私が西園寺兄の肩揉みに悶えていると、松本くんが
「芦屋さん。体のメンテナンスは大事だよ。俺たち、野球部ではストレッチっていって運動をする前と後でしっかり体操したり、風呂の時に体を揉んだりして体をほぐすマッサージをしてるんだ。血流が良くなって肩こりにもいいし、体が柔らかくなって怪我をしにくい体になるんだ。俺、本持ってるから貸してやるよ。」
と言うと、上岡さんが
「図書館にあるんじゃない?ちょっと見て来る。」
と言うと、西田くんと松本くんも
「俺も手伝う。」
と言ってストレッチの本を探しに行ってくれた。
「みんなありがと。イタタタ。」
私が、痛みに耐えながら西園寺先生にマッサージを受けていたら、馬鹿皇子と西園寺さんがやって来た。
馬鹿皇子は図書室に入って来るなり、
「西園寺さんのお兄さん、何をなさってるんですか?」
と威圧的な声で言った。
「え?芦屋さんの肩こりが酷いからマッサージをしているだけだけど。」
と西園寺兄が答えると、馬鹿皇子は
「俺の婚約者の体を気安く触らないでくれますか?」
と威圧的な態度で言った。




