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116.春休み・(私宛の電話②)

「2人とも、いい加減にしないかい!」

と師匠が圧のある声で言った。そして

「正敏、このはだって年頃なんだから男の子と2人で出かけることもあるだろうよ。あんただって、昔、修行を抜け出して女の子と2人で遊びに行っていただろ!あんたと違ってこのはは、修行が休みの日に、私の了解を得て出かけるんだ。それと、あんたが気にしている中村くんは中学の後輩の、三光の、中村くんの息子だよ。」

と言った。すると父は

「え、あぁ、そうなの。え?息子はこのはと同い年だったんだ。じゃあ、三光はその中村くんが後を継ぐの?」

と何故か嬉しそうに師匠と話しをし始めた。すると馬鹿皇子が私をキッと睨んで

「それはそうとして、お前、修行、修行言ってたくせに、中村とは遊びに行くのな。何しにここに来てんだよ。」

と嫌味っぽく言った。私はカチンときて馬鹿皇子に言い返そうとした時、師匠が

「桜さん、見当違いの事を言うのはやめてもらえますか?このははこっちに来て毎日真面目に血の滲むような修行をしてるんですよ。休みの日に遊びに行って何が悪いんです?それに、このはがいつ、誰と、何をしようとあなたには全く関係のない事でしょう。あなたがこのはの行動に口出す理由も権利も無いと思いますが。」

と馬鹿皇子に厳しい口調で言った。すると馬鹿皇子は師匠の迫力に負けて何も言い返せなくなり、おでんとご飯をガツガツ食べて

「ご馳走様でした。」

と言って台所から出て行った。私は馬鹿皇子のあまりにも大人気ない行動に

「はぁー。」

とため息をついてしまった。すると風花様が

「このはさん、皆さん、弟がごめんなさい。あの子身体だけは大きくなったんですけど、中身はまだまだ子供で。」

と言って頭を下げた。私は

「花子さんが謝ることは何もありませんよ。さ、おでん食べましょう!」

と言って、私も馬鹿皇子の事は忘れておでんを美味しくいただいた。




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