111.春休み・(馬鹿皇子と2人きり①)
「な、ななななな何してんのよ?!私が起き上がるろうとすると私の手を引っ張って抱きしめた。
「痴・・!!」
私が痴漢と叫ぼうとした瞬間、馬鹿皇子は私の顔を馬鹿皇子の胸に押し当てた。
「俺は見てない。こうすれば大声で泣ける。」
と言って今度は背中をポンポンし出した。私は馬鹿皇子の胸元を押し、距離を取ると
「ちょっと、何すんの?」
と抗議し、急いで起き上がった。すると馬鹿皇子は、
「そんなに嫌がらなくてもいいんじゃないか?俺はただ・・・。」
とモゴモゴしだした。私は起き上がると
「ただ何?そんな事急にされたら誰だって嫌に決まってるでしょ。信じられない。」
と言うと、
「ごめん。・・・じゃあ、・・・一緒にお茶・・・。」
と言って私の前にお茶と羊羹の乗ったお盆を置いた。そして
「話、しないか・・・。お茶しながら。」
と言った。はぁ?あんな事してお茶しながら楽しくお茶できると思ってるの?私は
「はぁ。お茶とお菓子はありがたくいただきます。私は修行中の身です。申し訳ありませんが術の修行だけでなくやることはたくさんあるのです。桜様は皆様とゆっくりなさってきてください。」
と伝えた。嘘は言っていない。今日は師匠と朝から術の修行をしていたので、勉強はやっていなかった。こちとら学年3位以内にならないといけないんだから、ゆっくりおしゃべりしている暇はないの!だから早く出て行って!とさすがに口に出しては言えないので心の中でさけんだ。
すると馬鹿皇子は
「これから何をするんだ?」
と尋ねた。私は
「勉強です。だから桜様は皆様の所へお戻りください。」
と伝えた。すると馬鹿皇子は
「じゃあ、私が教えよう。このはは数学が苦手なんだろ?私は数学が得意だから。」
と言って私の机の上に置いてある教科書をパラパラめくった。そして
「どこからやるんだ?」
と尋ねた。はぁ?あれだけ言ってもわからないかな?だから馬鹿皇子って言われるのよ(って声には出していないけど。)!
「はぁ〜〜。」
私はため息をついた。仕方ない。何を言ってもわからないんだからこいつは無視して勉強しよ。
「はぁ〜〜。」
私はため息をつき、羊羹を口に放り込むとお茶で流し込んでから、数学の勉強を初めた。




