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101.春休み・(バスの営業所での魔物退治その後②)

「色々ありがとうございました。陰陽教や阿部明晴については署に戻って調べます。又、何がありましたらよろしくお願いします。」

と言って安元さんは帰った。



 私達は居間に戻りお茶をすることにした。

「師匠、阿部明晴さんって子供とかいるの?彼が亡くなった後に、後を継いで教祖をやってるかもしれませんよ。」

「子供がいたかどうかも、結婚してたかどうかも知らないんだよ。」

「え?そうなんですか。年賀状に結婚しました。とか、子供ができました。とかかいてなかったんですか?」

「書いてないよ。彼からの年賀状には新年の挨拶と体に気をつけてくださいしか書かれていなかったんだから。よく洋一さんが彼からの年賀状を見て、相変わらずだなって笑ってたよ。だから毎年、2人で新年の挨拶以外の文言が体に気をつけてかどうか予想して遊んでたんだよ。だからよく覚えてる。」

と嬉しそうに言った。


 洋一さんとは誰?と皆さん気になっていると思います。洋一さんは私の曽祖父、師匠の旦那さんです。父から聞いた話ですが、曽祖父洋一さんは師匠よりも10歳年上のお医者さんで、72歳で亡くなるまで師匠と一緒に町の診療所で働いていたそうです。因み師匠は結婚してから、勉強して看護学校に入り看護婦の資格を取ったそうです。)



 結局、陰陽教や、阿部明晴についてわからないままだったけど、嬉しそうに曽祖父のことを話す師匠を見て、なんだか嬉しくなった。


「何だい?にやにやして。」

「え?私にやにやしてますか?だって。ひいおじいちゃんとの思い出を幸せそうに話すからこっちまで嬉しくなっちゃって。そりゃニヤニヤしますよ。」

「ははは。そうかい。幸せに決まってるだろ。洋一さん以上の男は100年以上生きてきたけどそうそういないからね。その男の妻になったんだから幸せに決まってるだろ。それにこの極上の男性から見初められた私も極上の女ってことさ。」

と笑いながら言った。いつ間にか曽祖父は極上の男となり、師匠まで極上の女ってことになった。なんだかおかしくなって笑ってしまった。すると師匠は

「このはも極上の女になるためにしっかり自分を磨きなよ。しっかり修行しなきゃね。そのための協力は惜しまないよ。もっと修行を厳しくして、勉強も学年1位を・・・。」

「あ、師匠。私トイレに行って来まーす。」

私は話から逃げるように部屋を出て行った。


 


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