捨てられたメモ書き
朝起きたらわたくしの日記帳が置いてあった場所に別のノートが置かれていましたの。
また悪さをするオオカミの仕業かしらと思って、ノートに名前が書いておられないようだったので少しだけ中身を拝見してしまったんです。
あの子の、アリスさんのノートでした。
しかも、先生がたに提出しない予定の秘密のノート。
ノートは悪さをするオオカミとの交換日記のようになっておりました。
はじめは返事がつくことに面白がっていた様子ですけれど、あの様子では完全に彼のことを友達だと思っているようです。
先生、わたくしは悩んでおります。
せっかく生還した命です。ダイナとともに、無事にこの学院を卒業してほしい。けれど、あの子が何度もあのオオカミに助けられているのは事実です。
信用なさってしまうのも無理はないでしょう。
友達だと思っているかたを悪く言われるのもいい気分ではないでしょう。
彼女に注意をするのは簡単ですが、そうすればますます隠すようになるでしょう。そうなれば危険があっても、そのサインが分からなくなってしまいます。記者でしたけれど、あのウサギのように可愛い子もそうでした。秘密にしていて、亡くなりました。
わたくしは言うべきなのでしょうか。
静観するべきなのでしょうか。
分かりませんの。
(メモ書きはくしゃくしゃになっている)




