F-02-87 咲かない花
◯F-02-87 咲かない花
・発生場所◇神聖魔法学科校舎、中庭
・危険度 ◇E
・詳細
一年を通して決して花をつけず、葉も茂らせない樹木。枯れ木のようにも見えるが、幹は瑞々しく生命力に溢れている。
どのような樹木とも種類を断定できないが、学院の古い資料には「さくら」という名前だけが載せられていた。しかし、そのような樹木は存在しないため、なにかの誤字であるか、もしくは未知の樹木ではないかと推測されている。
常に葉も花もつけない大きな樹木はこの咲かない花のみであり、花をつけないだけでこれといった目立つ害はない。
樹木を傷つけると血液に似た樹液を流す。
どのような方法で花をつけるのかは不明。
花が咲いて良いものであるかどうかも不明である。
・補遺
ただ花を咲かさない、葉をつけないだけの枯れ木のように見える樹木です。
樹液は魔力保有限界量が多く、一滴に込められる魔力が多いため、希少な素材として実験材料にすることが可能です。樹液を固めて作成した樹脂加工品は魔力を込めることで魔導具の核や部品として利用可能。小さい加工品で大きな動力源として使用することができます。
樹木は一本しかないため、樹液の採取には教員の許可が必要です。
・補遺2
ある生徒の行いと、彼女の日記に徒花事案による書き込みが発生したことにより、咲かない花の咲く条件らしきものが判明しました。
確定情報ではないため更なる調査が必要ですが、記述は以下の通りでした。
「どうしてあの美しい花が咲いたか分かるかい? あんなに美しいものを咲かせるためには相応の悲劇が必要だからさ! だって、あんなに素敵なものがただ自然の摂理で咲くなんて信じられないだろ? だから桜の樹の下には美しさに相応しい、醜い悲劇が必要なのさ!」
・事案1
ある生徒が樹木の下に骨を埋葬したところ、灰が噴き出して枝にかかり、突然樹木は薄ピンク色の花を咲かせて満開になりました。
灰が全て降り注ぎきり、イレギュラー現象が終了するのと同時に花は全て散り、再び樹木は枯れ木のような姿に戻りました。




