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徒花事案報告ファイル  作者: 時雨オオカミ
徒花事案報告ファイル

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F-09-59 キノコの守護者

 ◯F-09-59 キノコの守護者


 ・発生場所◇組みかえ校舎発生時

 ・危険度 ◇D

 

 ・詳細

 別の徒花事案である組みかえ校舎が発生しているときのみ姿を確認することができる巨大なイモムシ。

 組み替え校舎で発生した隠し部屋の一室に住んでいると推測される。

 このイモムシの部屋は壁際から一メートルの範囲を空白にして、全体がテラリウムのようになっており、自然に溢れている。

 部屋の中心に巨大なキノコに座り込んだような形状で乗っているイモムシがおり、その他は苔やキノコの群生地となっている。

 壁際に近いほど毒性の高いキノコが存在し、イモムシの周囲には貴重な魔法薬の材料となる高級なキノコなどがあるが、そのいずれも採取しようとすると糸に絡められたり、ほとんど密室であるのに芋虫が煙を吐き出して接近を妨害するため、採取はほとんど不可能である。

 イモムシは発話が可能であり、常になにかをぶつぶつと独り言を話している。話しかけるとまずは話しかけてきた相手が誰かを尋ね、不毛な問答を繰り返すことを好んでいる。


 イモムシの話を聞いてやると機嫌を良くしてキノコを分け与えることがあるが、イモムシは性格が捻くれているため望んだキノコを採取する許可が降りるとは限らない。

 常に腹を減らしているので、食べ物を与えると代わりの対価に望んだキノコを快く渡す確率が高い。


 イモムシに話しかけずに放置していた場合はあらゆるキノコを食べ続け、その食べた部位、キノコの種類によって大きくなったり縮んだりを繰り返す。

食べ物を放り込むと座り込んでいる巨大なキノコから離れることもあるようだ。

 

 ・補遺

 キノコを採取し、ネズミ穴を通ることができればその部屋から脱出できますが、縮むことができなければ密室に閉じ込められて衰弱死する危険性があります。また、単純に毒性の高いキノコが多数存在するため、キノコの判別に失敗すると中毒死する可能性があります。


・補遺2

 編入生の生還により新たな事実が判明しました。


 イモムシとの会話はイモムシの気分を良くさせるよりも、会話が嫌になるように仕向けるほうが「さっさと出ていくがよい」と言いだし、キノコを差し出すまでの時間が短くなる可能性があります。


 また、近づかずに観察に集中し、縮むキノコと大きくなるキノコの部位を把握してから所持している食べ物を放り投げるなどしてイモムシを遠ざけ、速やかにキノコの部位をちぎり取って脱出することも可能です。

 このイモムシ部屋からの脱出の際は、己の身体でないものはネズミサイズで持てるもの以外は全て部屋に置き去りにすることになるので注意が必要です。

 事前にスレッドなどで助けを呼んでおくことで素早い着替えが可能になります。


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