U-05-05 喜劇の夜会
◯U-05-05 喜劇の夜会
・発生場所◇神聖魔法学科、薔薇園内
・危険度 ◇S
・詳細
神聖魔法学科の薔薇園内で発生する現象。
青薔薇園の一部が大量の血に塗れ、争ったような痕跡と、行方不明となっていた人間の惨殺死体が複数発見されることが特徴である。
たった一人だけ生存する場合があるが、自ら命を絶つか精神崩壊を起こしていることがほとんどで、長い間なにが起きているのかが不明だったが、口の聞ける生存者が現れたことにより内容が明らかになった。
喜劇の夜会とは、ごく稀に「真紅の貴婦人」の気まぐれによって開催される血みどろの復讐パーティーのことである。
通常では悪意の吐露による小さな復讐行為と対価の徴収のみで済ませている真紅の貴婦人による、完全な気まぐれで被害者と複数の加害者が誘引されて開催される特別な夜会だ。
この夜会では、晒しあげ放送のように加害者と加害者に加担した、または盲信していた準加害者とも呼べる存在を真実で追い詰め、仲間割れが引き起こされる。
真紅の貴婦人はこの加害者たちに「自分以外の加害者を生贄に捧げれば罪は許されるかもしれぬな」と発言し、加害者同士での同士討ちを誘発させる。
真紅の貴婦人は被害者の隣に立ち、危害が加えられないよう立ち塞がりながら加害者同士の殺戮、拷問を見せつけ、楽しみながらティータイムを過ごす。
この際、被害者は加害者たちの惨状から目を逸らすことは許されず、視線が固定される。目を閉じ続けることも叶わず、必ず見届けなければならない。
喜劇の夜会で生き残ったものはその後逃走するが、多くは真紅の貴婦人の誘致に応えた他の徒花事案によって命を落とすこととなる。
全てが終了すると、これを見届けた被害者には凄まじい罪悪感が襲いかかり、多くの場合はバターナイフで喉を突いて自害する。
・補遺
精神崩壊を起こした生徒は退学とし、療養院へ入院することとなります。
この徒花事案への「どこかへの招待状」が現れた場合、翌日に血や死体の清掃作業があることがあります。汚れてもいい服を各自たくさん用意しておいてください。
ざまぁパーティなどというふざけた呼称で呼ぶのは不謹慎であり、不適切です。




