F-01-01 真紅の貴婦人
◯F-01-01 真紅の貴婦人
・発生場所◇神聖魔法学科校内、青薔薇棟両者に存在する薔薇園
・危険度 ◇S
・詳細
薔薇を地に向けたような豪華絢爛な真紅を基調としたドレスを着こなし、漆黒の髪を結い上げ、血のような赤い瞳をしている女性。
愛と平和の女神、シアンリリィに封じられた死と復讐の女神クリムローズと伝承における容姿が似ているが別物であるとされている。我らが主神シアンリリィの封印が解けるはずもないため、彼女を信奉する者が出た際には処罰対象とする。
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薔薇園の赤い花に誘引された場合や、薔薇園の中で赤い薔薇の咲き誇るガゼボ(庭園内の休憩所)が発見された場合、真紅の貴婦人によるお茶会が開催されている恐れがあるため注意が必要である。
・注意事項
通常、赤色の薔薇は伝説上の存在であり、最もポピュラーな青い薔薇や白い薔薇以外は、本来薔薇園では生育していないことに留意してください。
好奇心は猫を殺します。赤い薔薇を目撃したらすぐさまその場を去ってください。
ただし、真紅の貴婦人に話しかけられてしまった場合は逃走をしてはいけません。声をかけられた時点でお茶会には参加しなければならなくなります。
◯お茶会に参加した場合
なるべく低レベルな他者への負の感情を吐露してください。
低レベルな、というのは語彙力のない、という意味ではなく、ほんの少しの嫉妬や悲嘆が望ましいという意味です。
真紅の貴婦人に他者に対する負の感情の吐露を行うと、それに応じた災難が該当者に降りかかります。
強い言葉を用いた吐露は神聖魔法学科内部だけでなく、外部にまで致命的な被害をもたらしてしまうため望ましくありません。
また、負の感情の吐露による災難、報復、復讐にあたる事象が起こると、災難に応じた対価の強制的な徴収が発生します。
統計により、災難に対して対価の徴収は三倍程度の規模、価値のものになることが分かっています。
他者の命を奪った場合、吐露した本人が家族もろとも命を奪われるなど、多大な被害を受けることもあるため、たとえ切実だとしても決して徒花事案に頼ろうとしてはいけません。教員に相談してください。
真紅の貴婦人のお茶会に招かれた者は負の感情の吐露を行わない限り、時間経過とともに徒花事案が多数集ってくるお茶会から逃れることができません。
三十分程度の間にできるだけ低レベルな感情の吐露を行い、ガゼボを離れることで一番被害を小さく収めることができます。
また、真紅の貴婦人の機嫌を損ねる言動も命に関わります。お茶会の参加の際には細心の注意を払ってください。
・補遺
真紅の貴婦人は「ミセス・ローズ」または「ルージュ様」と呼称されることを好みます。
ストレートの紅茶、赤い薔薇、パイやタルト、トランプゲームなどを好んでいます。
逆に女神シアンリリィ、百合が美しいなどの言葉を発するとその時点で薔薇の花を手のひらで潰すように被害者を不可思議な力で握り潰す。または大きな剪定鋏で花の蕾を落とすように首を切り落とすなどの殺害行動をとるため、彼女との会話、話題選びには十分な注意を払ってください。
・事案1
絵画の塗料にと幻の赤い薔薇を求めた女子生徒Aが学友の女子生徒Bの制止を聞かず、お茶会へ参加する事案が起こりました。
手を繋いで引き摺り込まれた女子生徒Bが些細な嫉妬を吐露したあと、女子生徒Aを置いて脱出。
女子生徒Bに連れられた教員が薔薇園内の該当箇所へ赴くと、地面に直径三メートルほどの大きさの巨大な薔薇の絵が描かれていました。
キャンバスのように白い薔薇で埋め尽くされている地面に描かれた真紅の薔薇は、件の女子生徒Aの全身を使って描かれたアートであることがその場で判明しています。
教員が駆けつけたそのときにはガゼボは消失していました。
また、付近の地面に一人でに筆を走らせ、真紅の貴婦人を描く絵筆のようなものが浮遊しており、調査によりこの絵筆は女子生徒Aの毛髪と骨で構成されていることが判明しています。
絵筆を動かしていた周辺魔力も女子生徒Aのものであったため、教員が駆けつけて調査を開始してから数日間、全身を解体され塗料と絵筆になっていた彼女は生存している状態であったと推察されています。
また、この事案は女子生徒Aの被害状況から、吐露ではなく赤い薔薇を塗料にと赴いた女子生徒Aの無礼な行為による被害だと断定されました。
※アンデッド、ゴースト化とは別の形態です。魔力反応による一致で魔力が女子生徒Aのものと断定されましたが、浮遊魔法などの魔法行使の痕跡は見つかりませんでした。
・事案2
家庭の事情において【検閲済み】家への遺恨を持つ生徒が真紅の貴婦人に対し、【検閲済み】家の没落を願ったとみられます。
その後数ヶ月以内に【検閲済み】家は原因不明の病や事故、魔物による食害などにより後継ぎや女性のほとんどが死亡。没落に至りました。
負の願いを吐露した男子生徒は学外の恋人が行方不明となり、学外への捜索の際に恋人を食害したとみられる魔物に遭遇。魔物の討伐は聖騎士の称号を持つ【検閲済み】により成されました。
彼の生家は不祥事が明らかになり没落。売却された病弱な妹は奴隷市場で環境に耐えられず死亡。
学院に戻った際には学費を払うこともできなくなり、学院内での出来事の記憶洗浄を行ったあと退学となりました。
それ以降は冒険者となり、魔物を討伐して日銭を稼ぐ毎日を送っていましたが、貴族階級から落ちぶれたにもかかわらず平民の金銭感覚が身につかない両親によって搾取され続け、最期には両親、そして自らの首を刎ねて死亡していることが確認されています。
中略
・禁止事項
真紅の貴婦人に対し、シアンリリィに通じる言葉のいっさいを発することを禁じます。
彼女自身に対して、本物のクリムローズであるかどうか。偽物なのかどうかを尋ねてはいけません。確定させてはいけません。
声をかけられたのなら彼女のお茶会から逃げてはいけません。
お茶会に長居してはいけません。
お茶会で用意された品物を盗難する行為をしてはいけません。
生死の関わる吐露をしてはいけません。
赤い薔薇を軽んじてはいけません。
中略
発見されたインタビュー記録については以下のページを参照してください。
【真紅の貴婦人 インタビュー記録】




