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雨上がりの駅から

作者: 白萩アキラ

雨上がりに日が照って

ぽつりぽつりと何処かから

滴り落ちる水滴も

この時ばかりは美しい


電車を待つばかりの駅の窓

遠くの木々を揺らす風

迫る列車は跨線橋へと引き込まれ

足下で無情に響いて過ぎていく


駐車された車に母親と

健気な子供がドアを引いている

列車が過ぎたばかりの踏切を

急いで渡る男は傘を抱えている


その全てを照らす日の照りを

一身に、一身に受けてみたくて

時刻表と時計に、もう一度目を向ける

肌寒い秋の朝に、水溜まりが乾いていった

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