12月24日、山道、10時8分(沙由視点)
(まともに……体が動か無い……
だけど……まだ……死にたくなんて……無い……!)
だけど、今来られたら抵抗出来ない。
絶体絶命だ。
でも、かづ君は来ない……何故?
と思ったその時、
かづ君が私に向かって走って来た。
(……来……た………!!)
ブロロロロロロロロ……
『えっ!?』
(ト……ラック……?!
あ、私……死ぬ……?!)
「沙……由ッ!」
(かづ君……?
私を殺しに……)
タンッ!
ドンッ!!
「……え?
……かづ……」
キィィィィッ
ドンッ!!
「か、かづ兄ぃいいいいいッ!!」
(え……? え? ……え?)
私は何が起こったか、理解出来なかった。
一切の……思考が停止していた。
「かづ兄ぃ!!
かづ兄ぃ!!
返事をして!!!」
(……この声……
……惟舞ちゃん……?
なんて……言ってるの……?
か……づ……に……ぃ……?
かづにぃ?
かづ……
かづ君?!)
私はすぐに起き上がり、
声のした方へ走った。
体は何故か動いた。
『かづ君ッ!!』
そこに居たのは、
涙目になりながら藍坂河月に呼びかける惟舞ちゃんと、
倒れていて、身動き一つしない……
……ボロボロの藍坂河月だった
『かづ君!かづ君!』
私は、かづ君の隣まで行き、
右腕で抱き抱えるように、
藍坂河月の上半身を少し起き上がらせた。
左腕がだらんとなった
目も虚ろ……いや、すでにそれは生者の物ではなかった。
『……あ……ああ……か……づ……君……
……なんで……』
私の目から涙が溢れると同時に反応があった。
「沙由……と惟舞か……?」
「かづ兄ぃ!」
『かづ君!』




