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来るはずの無い明日を夢見て  作者: 結城コウ
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同日、10時2分、展望台 後編

……勝機は俺にある。


そう感じた。


『能力』を使ったところこの周りには俺と沙由しかいない事がわかった。


ただ、まぁ、『能力』を継続して使い続ける為と、


この場所に集中する為に範囲を小さくしてるのだが、


だが、沙由に協力者がいるのなら俺が『能力』を発動している範囲にいるべきだ。


遠距離からの援護は基本的に有り得ない、


狙撃手でもいるなら話は別だが、


彼女にその知り合いが居る確率は無いとは言い切れないが、


限りなく0だ。


よって協力者の居る可能性は無いに等しい。


次に俺と彼女の武器についてだ。


俺は金属バットとカッターナイフ、


沙由は拳銃(他に何か別の武器を持っている可能性もある)、


本来なら殺傷能力が高く、


飛び道具である拳銃のほうが圧倒的に有利だろう。

それが、俺へのペナルティであり、


彼女へのハンディキャップだ。




……現時点では。


しかし、一点してその状態は逆転する可能性がある。


彼女の所持している拳銃は恐らく天神に支給された物だ。


事前の情報で50口径だと分かっている。


この50口径と言う数字……実はとんでもない事だ。


警察官が使っている拳銃よりも遥かに大きく、


その衝撃(反動)は凄まじい、


ゴツイ大男が使うならともかく、


彼女のような華奢な少女がとても扱えるような代物ではない、


試し撃ちをしていて気付いている可能性も無くはないが、


街中では不可能だし、


彼女がこの半年遠出をしたとは聞いていない、


恐らく実際に使用するのは今日が始めてだろう。


撃てるとしたら一発、


それも素人同然の彼女が反動でまともに標準が定められないだろう(だからこそ恐いと言う部分もあるが)。


なら、回避は可能だ。


少なくとも致命傷さえ避けれればいい、


後は反動で動けないだろう彼女を仕留めるのはたやすいだろう。


つまり、これが覆らない限り、


勝負は一瞬で決まるだろう。


彼女の一発をまともに受けるか受けないか、


能力を最大現に活かし意識を集中させれば……いけるはずだ!



……だが、





「……かづ君……その前に……一つ聞いていいですか?」


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