同日、教室前 放課後
俺は携帯で時間を確認した。
その時、日付に目がいき、ある事を思い出した。
(……後、半年か、
そろそろだな……)
「かづ兄ぃ~待ったぁ?」
惟舞が小走りで駆け寄って来た。
『問題無い、さっさと行くぞ』
「うん!」
…………
一通り校舎を案内していると、惟舞が俺に聞いてきた。
「そういえば、かづ兄ぃは部活してないの?」
『部活か?
部活は……』
その時、一瞬考えた。
考えて、説明するのが面倒臭いと言う結論に達した。
『……帰宅部だ』
「嘘は駄目よ」
「……?」
(やれやれ……能力を使っておくべきだったな…)
「あ、藍坂先輩はウチの部に所属してるはずです!」
『部長……千華』
「かづ兄ぃ?」
「藍坂君…ちゃんと説明しないと。
それに部活動にもちゃんと参加してよ、ね?」
『……俺は別に幽霊部員でいいって約束じゃなかったか?
それに幽霊部員なら……』
「じゃあ、幽霊部員じゃなきゃいいのよね?」
『なっ…?!』
「ちゃんと参加してくれないと」
『約束が違うぞ!』
「藍坂先輩……お願いします」
『千華……?!』
「かづ兄ぃ、よくわからないけどそうしたほうが……」
『惟舞まで?!』
「藍坂君…あの事、覚えてる?」
『あの事は入部の時に……!』
「女はズルい生き物なのよ?」
『……考えとくよ』
「藍坂君?」
『あくまで俺の気持ちの問題である事……忘れないで欲しいな』
「仕方ないわね。
今日はそれでいいわ」
今の会話の中に出て来た二人は、
碧崎真理部長と黄島千華
一応、俺の所属している部の部員だ。
ウチの学校には部には最低、
一学年に一人入らないといけない為、
俺が入る必要があった。
俺は部長に借りがある為、幽霊部員でいいという条件付きで入る事になったのだ。
条件付き……で、
条件付き……のはずなのに。