???、夜 ?? 前編
どこだろう?夜景が見える高台?
その高台に俺は惟舞と居た。
「ねぇ、かづ兄ぃ。
聞いていい?」
『なんだ?』
「なんで生きてんの?」
『え?』
「私、知ってるよ。かづ兄ぃは本当なら死んでるはずの人間だって」
『な?!惟舞ッ!?』
「死んだはずの人間が生きてちゃ――
いけないよねぇッ!!」
(ブンッ!)
惟舞は俺に向かって何かを振り下ろした。
俺はとっさに後ろに下がったが何かが左手をかすめた。
『痛ぅあッ!』
「かづ兄ぃ……避けちゃあ駄目でしょ?」
惟舞の手には包丁があった。
そして、その包丁には俺の血液が付着していた。
『くっ、先手を取られたって事か?!』
切られた左手はどうやらまともに使えそうにない、
俺は右手をポケットに突っ込み持ってたはずのカッターナイフを取り出そうとした。
が、
『!?な……ッ!?』
「探し物はこれかしら?」
『あ、姉貴ッ!!』
「馬鹿な子ねぇ……
いつになったらお姉様と呼べるのかしら?
それに……」
『それに?』
「こんな物を女の子に向けようなんてねぇ!!」
そう言うと姉貴はカッターナイフの刃先を俺に向けた。
『姉貴もグルだってのか?!』
「それは違いますよ」
そう言って現れたのはゴルフクラブをもった千華だった
『千華……?』
「だって、私もそうだから!」
(ブンッ!)
『うわっ!』
(ガツッンッ!)
『がッ!』
右膝に当たった。
かなりの激痛。
マズイ、
まともに動く事が出来ない。
立つのがやっとだ。
「藍坂君……覚悟、決めたらどうかしら?」
『部長……』
部長の手には斧が握られていた。
(ヒュッ!)
「ね?」
部長は満面の笑みをこぼしながらその刃先で俺の頬を切った。
そしてその刃先を今度は俺の首に突き付けた。
その時、俺は死を覚悟した。




