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来るはずの無い明日を夢見て  作者: 結城コウ
18/102

続・7月8日、昼 屋上

……そうだった


コイツらにハメられたんだった。


「でも、藍坂君のお弁当本当の本当に美味しいわ」


『……て言うかなんか逆じゃない?

普通こういうのって女の子が男に作るものじゃないか?』


「あ、あはは……」


何故か惟舞の笑顔がひきつっているのは気にしない事にした。


「……ま、まぁいいじゃないですか、ね」


何故か沙由が必要以上に汗をかいているのは夏が近いからだと思う事にした。


「正直な話、藍坂先輩の作ったお弁当を見ると、

自分じゃあこれ以上のものはちょっと……」


「まぁ、ウチのエースだものね」


『あ、そう』


どうやらコイツらは人に作らせておきながら自分達は作る気が無いらしい。


まぁ、元から期待はしてなかったが。


「……でも、藍坂君の彼女になる娘は幸せね。

きっと、毎日こんな美味しいお弁当食べられるんだから」


「「「!!!!」」」


『……別に彼女なんて作る気無い』


「あらあら思春期の男の子がそんな事言って、

本当は欲しいんじゃないのかしら?」


『常に例外はいるモンだ』


「あらあら、残念ね。

そのままいい専業主夫になれそうなのに」


『……そういえば今は他の家事は惟舞がやってるがそれまでは俺がやってたな』


「た、確かに、なつ姉ぇは……」


「奈月さん、家事しませんしね……」


確かに姉貴は一応、料理以外の家事は出来る。


が、


しない。


お陰でここ数年、俺がほとんどの家事をしてきた(今は惟舞がしているが)。


『それに彼女じゃなくても姉貴と惟舞は毎日俺の料理食ってるしな』


「そういえばそうだった」


『お前、忘れんなよ……』


「アレ?もしかして藍坂先輩……」


『なんだ?』


「……あ!いえなんでもありません!」


「じゃあ、私が代わりに言ってあげるわ」


「ぶ、部長!?」


『……ん?』


「藍坂君はシスコンじゃないかって」


『なッ!!?

そんッ…………な……事……』


その時、俺はある事を思い出した。


俺の中の忌ま忌ましい記憶。


「かづ兄ぃ、大丈夫!?」


『う……大丈夫だ

少し目眩がしただけ……だ』


「……もしかして、

かづ君あの事を……」


『ッ!!……なんでもない!

……少し気分悪いから先戻る』


「藍坂先輩?」


「藍坂君?」



……クソッこんな事で思い出すなんて








「かづ兄ぃ……」








「あの事ってまさか……」

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