7月1日、教室 放課後
学校にはいるが、勉強など全くと言っていいほどしてなかった。
このところ、考えていたのは今後の方針だ。
とりあえずは、何もせず相手の出方と情報を探るのが無難に思える。
余り活発に動いて、目立つのは相手に勘づかせる可能性がある。
もちろんそれは相手にも言えるのだが、
とにかく今はまだそんな段階では無い。
一応、時間はある。
もちろん早目にケリを着けたいのが本心ではあるが、
焦り過ぎて失敗しては元も子も無い。
ただ、心配なのは俺の体だ。
髪の事を先程述べたが、
俺の体自体少しづつ弱体化していく。
そこら辺をちゃんと見極めないと大変な事になるだろう。
「あれ?河月君、悩み事かい?」
『……礼司』
「あ、わかった!」
(何ッ!?)
「女の子の事だね?」
(当たらずも遠からず……)
「四人の内の誰か決められないんだね?」
(意味は違うがその通りだ……)
「ボクにいい案があるよ」
『……何だ?』
「それはね……皆まとめて抱いちゃいなよ」
(……そうだ。
コイツはこんな奴だった……)
「そしてその際の感想を感想文にしてボクに提しゅちゅ……」
俺は礼司の頬を左手で掴んでいた。
『……歯を食いしばれ』
「……顔は……顔は駄目だよボクの……」
『……歯ぁ食いしばれ』
「…………はい」
(ドスッ!)
「……がぁっっっっ!!」
俺の右の拳が礼司の水月を貫いた。
当然、歯を食いしばっていた礼司には予想外の出来事で必要以上に悶絶している。
『……顔はやめろって言ったのはお前だ』
……
俺はカバンを持って帰ろうとした。
「藍坂先輩どこ行くんですか?
ちゃんと部活に参加してくれないと」
やれやれ今日もか、
と思いながら
『……今から行こうとしてたところだよ』
と、嘘をついた。




