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プロローグ
高校生の頃に書いた作品です。
一応、三部作の一作目という扱いではあります(なお、三作目は未完)。
結局の所、人間は一人ぼっちだ。
生きている間も死んだ後も。
自分以外は他人。
例え血の繋がった家族でも、
長年の親友でも、
そう思うのが寂しいから人は寄り添い、依存する。
愛だ、友情だと理由を付けて。
だけど、俺はそうしない、
極力、人に頼ろうとせず、
自分の、自分だけの力で事を成す。
他人に依存せず、
他人に依存されない。
それが俺の今のスタンス。
俺の生きかた。
別にその事を誇りに思うほどおごってはいないし、
卑下するほど自分が嫌いな訳じゃない。
何故ならそういう生きかたしか出来ないからだ。
そうしないと――――
この先、生き残る事が出来ないからだ。