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神の戯  作者: 瀬羅 昴
2/2

振り回されるお人好し

(おいおい!どーなってんだ!)


神が転移したその先は魔王の目の前だった。



『ヴァルフトルネード』


魔法が飛んできたが難なく躱す。


(いきなりラスボスとかどーなってんだよ!)


ほんとに勝手な神だ…


「レイス…?」


そう囁くのは魔王兼パーティメンバーのリンだった。


「リン!…お前が暴れてるって聞いて飛んできた!だがお前理性はあるんだな。」

「そんなはずないじゃない!今更…貴方は…!貴方は…」


飛ばされたと言った方が正しかっただろうだが彼女は意味のわからないことを言っている。


「私たちの前から消えたんじゃないの?!」


消えた?


(元いた世界の方か?

こっちの俺は死んでるはずだ。)


どういうことだろう。

俺は並行世界に飛んだんだよね?


彼女は言った


彼女もまた俺を追いかけて飛んできたそうだ。

そこにいた俺はすぐに亡くなり絶望したらしい。



(待てよ)


この世界はどこまでが俺のした事が反映されているんだ?

でなければリンは追いかけてきて俺に会った所でもしかしたらこっちの俺は知らない人物だったかもしれない。


「リン、お前はこっちにきてなにか向こうと違う事があったから異世界だとわかったんだろ?」


「はい。ですがほとんどは一緒です。

違うといえば貴方の出生から旅立つまでが曖昧なのです。それと私が先魔王の討伐中に消えたそうです。」


謎でしかない。

神は何のために俺たちをあっちこっちに飛ばしているんだ?


「あと私は魔王を名乗っていますが本当の魔王は眠っております。」

「どーいうことだ?今のうちに仕留めることは可能じゃないのか?」


不思議すぎる。

今のうちに叩けばすぐ倒す事ができるはずだろ。


「そうはいかないみたいなんです。

私たちのいた世界では魔王をちゃんと討伐できました。

ですがこちらの魔王を相手にした私たちは苦戦を強いられて封印という形になっているみたいなのです。」


なるほどなぁ。

魔王を倒して欲しいっていうのは倒しきれなかった方のことを言うのか。


「そういえばお前の魔力が暴走して魔王になったって聞いたけど?」

「こっちの貴方が亡くなって絶望して魔力を暴走させたのは確かですが

こっちの魔王を完全に倒してしまうために魔力を使っただけなんですよ。

結局は無理でしたからこうやって変なことを企む輩が現れないか番をしてたのですが。」


(なかなかややこしいことになってるんだな。)


この調子ならリンに頼めば俺も元の世界に帰れるのでは?と思ったが流石にこっちの俺が倒しきれなかった魔王はどうにかしたい。


「今の俺で魔王に勝てるのか?」

「それは難しいと思います…」


向こうの魔王と比にならないのだろう。

さてこれからどうしたものか…


「今の装備では勝つ事が難しいと思います。

よろしければまたパーティを組んで下さりませんか?」


(それは問題ないがこのまま2人で倒せる訳はないよな?)


「まずはマジックアイテムを求めてダンジョンに潜るのはどうですか?」

「あぁ、そう言うことか。」


まずは近くの町に転移してこの先のことを決めるか。


(確か俺はずっと兜してたから顔がわからない人が多いはずだ)

「俺が町に出てパニックになる事はないか?」

「問題ありません。

こちらの貴方もずっと兜をつけてたようですので。」


本当に勝手な神だ

兜に関してはつけたくてつけていたわけではない。呪いが施された兜をつけているしかなかったのだ。

兜のおかげかと思ったがこれも神のせいだろうと思う。


「さて行くか。」

「はい!」




町の離れたところに転移したが気になる事がある。


俺が消えてからの時間はどうなっている?

魔王を倒すタイミングは違ったのか?

リンに聞いてみる。


「そういえばリンがこっちにきてからどの位経つ?」

「こっちにきてからはもう3年ほどになりますね。」


何故こんなタイムラグがあるのだろう。

本当に並行世界なのかも疑問になってきたが考えてもしょうがないだろう。


「いかがされました?」

「疑問に思う事があったが尚更わからなくなってしまったから話すのはまた今度にしておく。」


リンはそれ以上聞こうとしないが不機嫌そうな顔をしている。


「何かあれば言ってくださいね!」


リンは本当にいい子だと思う。

そんな彼女があればこの先何とかなるだろう。


「あぁ。」


そう言って町へ向かう。

2話目の投稿になります。

文才はありませんが暖かく見守って下さい!


応援お願いいたします。

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