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神の戯  作者: 瀬羅 昴
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振り回されるお人好し


「後少し…」


そんな最中

光に包まれる


(何故こうな、った?)


そう先程まで魔王と呼ばれる物と闘っていた筈だ。


闘いといっても一方的だ。

俺は召喚され勇者として生きてきた

神からの祝福も授かりみるみるうちに強くなった。


考えてもしょうがない。

状況把握が先だ…



目の前に何かが居る

だが見えない。


「なんとかなりました」


そう言ったと思えば大きなため息をついている。

よほど大変だったのだろう。


それはやっと姿を現わす。

綺麗な女?なのか?

違和感がある。

綺麗な顔立ちだが体にメリハリがない。

がだらしのない体型というわけでもない。


「いつまで考えているのです?」


いつまで?そんなに長いこと考えていただろうか?

いや、ここに来て然程時間は経っていない。

おそらくセッカチなのだろう。


まず

「ここはどこだ?」

「ここはどこでもありません」


まてまてまて

答えになっていない答えというのはなんだ?


まぁいい。

次に

「貴方は誰だ?」

「貴方達の言うところの神ですね」


テンプレートじゃねーか?

俺は一応2度目の神との邂逅になる


(そーいえば前もそんなだったか)


神は言う


「私の世界を救って欲しい」


しかし

前もそんなこと言われ異世界に召喚された筈だ。

だが俺は世界を救う前にここに呼び寄せられたのだ。

(意味がわからん)


「俺は世界を救おうとしていたはずだが?」

「誠に申し訳ございません。

私の勝手ではございますが、

あちらの世界では貴方の仲間が、

魔王を討伐なさいました。」


「だから俺を呼び寄せた、と?」

「その通りです。が、

貴方の意思があり貴方の意思でこちらに来られたかと思います」


(何を言っている。)


「貴方は正義感の強い方では?」

「そんなことはない。俺はこのまま隠居して遊んで暮らしたいと思っていた。」


「??!!」


「そんな驚くなよ

今まで俺は頑張ったんだぜ?」


確かに俺は頑張った。だから俺もゆっくりしたい。


「ですがあちらにはもう戻れませんよ?」


「はぁ?!!!」


いままで何して来たんだ俺は。

絶望だ。

強さに名声、金以外の富…

俺の築き上げて来たものを全て取り上げたと言うのか?


「大丈夫ですよ。」


何を言っているんだ?

なにも大丈夫ではない。


「パラレルワールドです」


なにがだよ!

並行世界に飛ばすのか?

「そちらで貴方は英雄なのです」


なにを言っているんだ。


「どう言うことだ?」


「はい。貴方はあちらでは英雄ですが

死んだと思われています。

いえ、向こうの貴方は死にました。」

「意味がわからないんだが」


本当に意味がわからない…

俺が死んだって意味はわかる

だが俺がそちらに行く理由がわからない。


「私が召喚した魔術師が暴走して魔力に呑まれてしまいました。」


「それに巻き込まれて死んだ俺の代わりにここにいる俺がそいつを倒せと?だが俺は負けたんだろ?」

「倒して欲しいのですが貴方は負けていません。」


俺に何かがあったのは明確だ。


「寿命で亡くなられました。」

「は?」

「時系列が違うのです。」


なるほどな。

その代わりに俺が復活して倒しに行けばいいって事か。


「因みに俺は幾つで亡くなったんだ?」

「体の年齢は24ですね」


俺の体ってそんなにやわなのか?

ちょうど今と同じ年齢か。


「疑問に思っている事をお答えいたします」




聞いたことはこうだ

死んだ俺は元々短命の種族生まれだったそうだ。

今はもう居ない種族。


早いうちに魔王を倒して欲しいので短命ではあるが早熟のその種族にしたそうだ。


今の魔王である魔術師は俺の事が好きだった?らしい

顔を見れば少しは大人しくなるのではという勝手な神の想像だ。

まったくもって勝手すぎる。


身体能力などはそのままだそうだ。

技もスキルもそのままなら苦戦することもないだろうから安心した。


仕方ないがもう一度救ってやる。

幸いこの身体は長命だそうだ…


「それでは行っていただきます」

「あぁ。」


光に包まれるのではなく暗闇包まれた。

前は光じゃなかったか?とか思いながら転送に応じる。


(なんとかなるだろ。)



お初お目にかかります。

瀬羅 昴です!

初創作ですので投稿までの間隔が開くとは思いますが応援お願いいたします。

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