六幕「待って舞ってで笑いって」
「あっはははは、はははははははは」
「狂い者狂い者狂い者狂い者狂い者狂い者」
「あっははは、きひひひぃ、あははははっ!!
破壊神だろうがぁ!!なんだろうがぁぁっ!!
狂い者はああ!!お前みたいな『破壊魔』を!!
血らせるんだよおおおおおおおおっ!!!」
いろんな音が混ざって、狂いを越えていた。
血血血血 嗚呼
散散散散 嗚呼
舞舞舞舞 …嗚呼
傷だらけ、散って、血って、血舞って、嗚呼、と。
なんともグロテスクな光景だった。
だが、ビリカや自分、全ての狂い者のために、狂い狂って破壊をさらに破壊する何かの友情が、
そこにはあった。
破壊魔の元凶の親を持ち、本当は自信が亡かったビリカさえも。
狂いの努力を重ね、憎さを破壊神にぶつけていた。
そうだ、今までに亡かった狂いがあった。
今までに亡かった、全ての狂いと「友情」と何かと狂い。
「あははははあっ、ははははっ!!
元凶…居なく亡ればいい!! きっひひひ!!」
「…あれェ?…笑うって…なんだったかなァ」
「…?? ええ?あははっ、ひひ…っ?」
「…あ…れ…」
狂い者たちは、攻撃をやめ、涙を流した。
本当の「笑う」。
「…ほんとに、笑ってんのかな…俺ら」
「…笑う…なんてもう解んなくて…あ」
化け者さえも。
「…笑う??」
「…ほんとには、笑って…」
「…っ」
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!
あああああああ!ああああああああ!!!」
そう、狂い者は今更ながら。
「…っ…ひっぐ…うっ…赦さない…
ああああああああああああっ!!」
気付いたのだ。
「嫌嫌嫌嫌嫌ぁ、嫌嫌嫌嫌あああああああ!!」
自 分 達 が 本 当 の 『笑 い』
が で き な く な っ て い る こ と を 。
「ああああああああああ!!ああああああ!」
狂い者なら、すぐ気づくはずなのに。
狂い過ぎて、感情を喪ったことに気づけなくなってしまったのだろう。
感情を喪わせた破壊魔に腹が立ってきたようだ。
狂い笑いしかできない、狂い狂い狂い狂い。
狂 い 者 。
狂い笑いしながら、狩って血らせて頂戴
コ コ ロ ノ チ 。
『誰が私に感情を頂戴』
と云うように、何故か悲鳴、そして狂い笑い。
心の血、心の肉、感情。
欲しいものは増えて、狂い狂い。
狂い笑い。
狂い狂い。
狂い笑い。
それは、狂い以上で狂い異常の狂いだった。




