表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/12

四幕「提案」


―「え、泣かせたの!? 零架酷~い」


「だ~か~ら、ただ文を読んだだけだってば!」


「可哀想だから、誰か声掛けにいってあげてよ~」


「そういう麻己がいってきてよ…」


「え~、なんで~…」


優しさがあるのに、何故か冷たく狂いが混じった会話を交わす零架・麻己・孤乃葉だった。







―「元凶破壊魔の子供でしょ?早く償ってよ。ねぇ」


「俺らが苦しんでここにいるんだよ。なァ」


「さっさと―償ってよ」


「「早く早く早く早く早く早く」」





「嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」






「ビ、ビリカ!」


「っっ…!?ゆ、ゆ…め…?…ば、化け者に、エ、エナ…」


「大丈夫か…?かなり魘されていたぞ…」


「う…うん、大丈夫…」


「…ビリカ、私達は嫌ったりしないよ?親が破壊魔の元凶で、苦しんでいる人を見過ごして憎むなんてこと、狂い者として、化け者としてできないもん。…ね、エナ。」


「あぁ、勿論だ」


「…二人とも…!」


「他の狂い者だって、ビリカを憎んだりしない。ね」


「…ありがとう…ほんとにありがとう…」


「…電解、一つ提案があるんだが。いいか?」


「…? うん」




「本には「精神破壊魔生産所がある」という伝説が書いていたよな?

 …続きを読むと、そこの行き方に関する伝説があったんだ。その行き方で皆で生産所へ行って、生産を止めれば、破壊魔は居なくなるんじゃないか?」


「…生産所へ行く、ってこと?」


「でも、元凶の中の元凶が生産所…かなり大変だよ。

 …覚悟がないと行けないね」


「…電解が無理でも、俺らが行く。」


「…行かないわけないじゃん。私も行くから!」


「ビリカ…!」


「電解…」


「だって、大変なら力を合わせなきゃ駄目だし、私、狂い者だもの。」


「ありがとうな、電解。

…じゃあ、狂い者らに声をかけてくる。準備してろ、出発は明日にする」


「分かった。」





―「…せ、生産所にいくのかぁ…ドキドキィ」


「だよね…でも、ボクら狂い者なら!」


「そーそー、楽勝楽勝!」


「うん、楽勝っしょォ」


クルイモノガヤガヤ、ザワザワクルイモノ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ