表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/12

三幕「破壊魔伝説」


―「…なんだか零架とエナと化け者、あと、ビリカだったかしら…騒がしいわね…」


「いつものことでしょ」


「…よく考えたら、そうね…」





騒がしい4人を見守る季巳と燐であった。





「…えっ?もう見つかったの?」


「エナは魔族だからね。破壊魔の伝記やいろんな本についても詳しいんだ。」


「そして俺はその魔族の親友、狂少年(マッド・ボーイ)零架だー!はーっはっはー!」


「…フン…とりあえず、手がかりになりそうなページ、探すぞ」


「分かった!よーし、やるぞー、ココロノチ、頂戴!!」ペラペラペラペラ


「な、なにその掛け声…」


「私達特有の掛け声だよ。狂い者だからね」


「…う~ん?…『精神破壊魔 通称「破壊魔」自分ノ 精神ヲ 壊ス 者ヲ 言ウ』」


「…別に普通だな…」


「…あれ、なんだこれ、読めない…何語!?」


「…これは破壊魔が読めないように封印されてるな…

封印を解かなきゃこれは読めん。」


「どうやって封印を解くの…?」


「魔術だ」


「え、魔術…ああ、エナは魔族だっけ」


「…我の力に応答せよ!!…解放魔術「リベレーションアスト』」





「…お、おー…」


「浮き上がってきたね。零架、読んで」


「…『427年 大昔失敗作殺人事件 コノ事件ニヨリ 世界ガ変ワリ始メタ。

 虐待ヲ 批判スル者 尊敬シ 精神ヲ 壊シハジメル者

 沢山ノ人ガ変ワリハジメタ。 破壊魔ハ 大人ダケデハナク 子供モナリハジメタ。

 チナミニ 失敗作ト呼バレタ子供ヲ殺シタ破壊魔ハ 妻ト逃走ヲ続け 行方不明。

 転生ヲ繰リ返シ マタ 破壊魔ニナッテル可能性ガ 高イ。

 

 ソンナ中 コンナ伝説ガ アル。


死ノ天界ニアル『精神破壊魔生産所』デアル。

ソコデ 死ンダ破壊魔ハ 転生ヲ繰リ返シ ソシテ 新タナ破壊魔ヲ生産シテイルト 見ラレル。


ダガ ソノ実態ハ 今デモ謎。

生マレル前の記憶ヤ 前世ナド 覚エテル者ハイナイ。

死ンダ破壊魔シカ 判ラナイ。』…」



「…大昔失敗作殺人事件って…ビリカの姉が殺された…」


「……うん…まさか私の親が……全てを変わらせたなんて…私、不幸だ…

 どうしよう、元凶破壊魔の子供なんて…っ」


「…電解…」


「……」


「ビリカ…」


「…(私の親のせいで…全部全部災厄なんだ…… 親のせいで、破壊魔が増えて、増えて増えて…

皆苦しんでる…っ…元凶の破壊魔の子供だって憎まれる…嫌…っ)」


タッ


「ビリカ!!待って!!」


「っ…」


タッタッタッ…

…「ううっ…ううっ…ひっぐ」


ビリカは、夕飯も食べずふとんの中で眠ってしまった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ