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JACK+ 怪談 ショートストーリー  作者: sungen
JACK+怪談 2章 子供時代
21/23

『体育倉庫の怪』


この体育館の、体育倉庫の噂――。

俺は甘く見てた。



たん、たん、たん…。


俺はうっかり、薄暗い体育倉庫に閉じ込められてしまった。

…明かりは小さな窓だけ。


たん、たん、たん…。


さっき聞いた噂と一緒だ。


 たん、たん、たん…。


ほとんど真っ暗な中、ボールで遊んでいるヤツがいる。

『じぶんのあたまを手転がし、とんとんたんたん…』

不気味な手まり歌を歌いながら。


そいつは首無しで、なんでか自分の頭をボールにしている…。

という噂。まだよく見てないけど。絶対見たくない。


俺は恐くて、端で目と耳を塞いで、見つからないように息を潜めた。


たん、たん、たんたんたん…。

俺の横に何かが転がってきた。


『あっ』


みー、つけた。



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